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吸入ステロイド薬の副作用

ライターさん(最終更新日時:2014/12/31)投稿日:

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※以下の文章は『宮川医院』( http://www6.ocn.ne.jp/~miyagawa/ )さんの「吸入ステロイド薬の副作用」から多くを引用させていただいています。同HPの運営者の宮川武彦医師に感謝いたします(文責はすべて私にあります)。


以前、私は「吸ステには全身性の副作用はない」という立場を取っていました(局所的な副作用にはカンジダ症がありますが、これは吸入後の丹念なうがいでほぼ回避できます)。
そう信じてもいたからですが、たとえ多少の副作用があっても、吸ステに副作用があると言ってしまうと、吸ステを使えば喘息の苦しさから解放される人々に不安感を与えてしまい、助かるべき人が助からないという事態になることを恐れたからです。

今の私は「吸ステにも全身性副作用は多少はある」という立場を取っています。
ただし、誤解しないでいただきたいのは、吸ステには全身性の副作用があるから危険だと書きたいのではありません。
若干とはいえ全身性の副作用があるので、そのことを知った上で使ってほしいという気持ちと、もし全身性の副作用が出たらどうしたらよいのかということについて書きたいのです。

上のような考えのもと、吸入ステロイド剤のその全身性副作用について、ここに簡単にまとめてみようと思います。

吸入ステロイド薬は肺という局部にごく微量を直接吸い込む薬であり、また血液中に取り込まれるステロイド量がほんのわずかであり、さらには体内に取り込まれても肝臓で分解されて無害になるため、全身性の副作用はほぼないと言われてきました。
『宮川医院』の宮川武彦先生も、「全身的副作用は通常使用する量ではほとんど問題ないと考えられます」との立場を保っていらっしゃいます。
ただし、同HPの「吸入ステロイド薬の副作用」の中で次のようにもお書きになっています。

「吸入ステロイド薬では、こうした副腎皮質機能抑制はほとんど起こらないと言われていますが、最近、高用量の吸入ステロイド薬を長期間使用すれば副腎皮質機能抑制が起こり得ることが分かってきました」

副腎皮質機能抑制とは、ステロイドが体外から体内に吸収されることで副腎皮質からのホルモンの分泌が低下することです。
経口ステロイドを長期間、大量に服用していると抑制はさらに強くなり、副腎皮質機能不全を引き起こすこともあります。
また、よく知られているように、全身性ステロイド薬を急に中止するとショック症状を起こしたりすることもあるようです。
副腎皮質機能抑制は主に経口ステロイドの長期服用によって起こると考えられてきましたが、それが最近では吸入ステロイド剤でも起こり得るとわかってきたわけです。
では、具体的にどんな副作用があるのでしょうか。 『宮川医院』の「吸入ステロイド薬の副作用」によると以下の通りです。

1. 副腎皮質機能の抑制
2. 骨代謝への影響
3. 小児の発育遅延
4. 白内障
5. 紫斑及び皮膚の菲薄化
6. その他(糖代謝など)

このほか、月経異常、好酸球生胃炎、発疹などの症状もあるようです。ウツもそうだと言う人がいます。あるいはあるのかもしれません。
このように、吸ステには全身性副作用もあると言っていいようです。

では、どうしたらよいか、です。
以上の副作用の出現頻度は比較的高くないようですし、副作用の症状もそれほど重篤とは言えないようです(これは想像です。ですから間違っているかもしれません。その場合はお詫びします)。
しかし、いくら出現頻度が低いといっても、副作用を経験している方にとっては不安ですし、ときには解決しないと困る場合もあると思います。
かといって喘息の治療薬として現時点では吸ステが特効薬とも言えるポジションにあり、これなくしては日常生活に支障が出るどころか危険な事態に陥るという患者さんも少なくないのが現状です。
ので、吸ステをやめるという選択はほとんどの患者さんには難しいと思われます。

そこで、他の薬を併用してみるという方法が考えられます。
そのことで吸ステの副作用が軽減されるとか、吸ステの吸入量を減らすことができるというのであれば、そういう選択肢もあるでしょう。
このことについては宮川武彦先生の同ページには以下のようにあります。

「吸入ステロイド薬を増量するよりも、長時間作用型β2刺激薬(セレベント)やロイコトリエン拮抗薬(オノン、シングレアなど)を併用した方が効果があるという報告もあり、むやみに高用量を長期に使用すべきではないと考えます」

〈注1〉
ただしセレベントには「筋けいれん」という副作用があり吸入すると手足の筋肉がツルことがあるので注意が必要です。
そういう人はスピリーバという抗コリン系の気管支拡張薬を使うという選択肢があります。スピリーバは気管支拡張作用が低いため喘息薬としては普通は用いられませんが、副交感神経の働きを弱め気管支平滑筋の緊張を緩める薬なので筋肉のツリといった副作用は出ないので、セレベント以外の薬がどうしても必要だという人は使ってみてもいいと思います。

〈注2〉
今は、吸入ステロイド薬のフルタイドとセレベントの合剤であるアドエア、新しい長時間作用型β2刺激薬と吸入ステロイド薬のパルミコートの合剤であるシムビコートもあり、それら合剤をうまく使うのもひとつの手段です。
ちなみにシムビコートに含まれるβ2刺激薬のホルメテロールでは私は「筋けいれん」の副作用が出ません。
セレベントのβ2刺激薬のキシナホ酸サルメテロールとは作用機序が違うのかもしれません。

次に、吸ステの種類を変えてみるという選択肢もあります。
というのは、ご存じのように薬剤の肺への到達率が吸ステによって異なるからです。

数字で見てみると、肺への到達率はフルタイドが約15%、パルミコートが約30%、キュバールが約50%、オルベスコが52%だそうです。
キュバールとオルベスコの到達率がずば抜けて高いのがわかります。

これに対して肝臓での初回通過で不活性化(分解)される割合は、フルタイドが99%、パルミコートが約90%、キュバールが約80%、オルベスコはデータなしとなっています。
 (以上データは『宮川医院』の「吸入ステロイド薬の副作用」による)

肝臓での初回通過で不活性化される割合は吸ステの種類であまり差はないようです。とすれば、肺への到達率で判断して吸ステを選んであまり問題はなさそうです。

オルベスコやキュバールの抗炎症作用が低いといっても、肺への到達率が非常に高いので、あるいはオルベスコやキュバールなどのほうが血液中に最も吸収されやすく、全身性の副作用が一番強く出るということも考えられます。

ただ、問題なのは吸ステの場合、その人に合う合わないという相性のようなものがあることです。これは各人が試してみて決めるしかないような気がします。
私はフルタイドとパルミコートとキュバールを使ったことがあります。その経験では、最も効くのはフルタイドのように感じました。パルミコートとキュバールは「あまり効かない」と感じました。
しかし、人によってはパルミコートのほうが効くという場合もあります。あるいはキュバールのほうが合うという人もいます。
これは個人差があるようなので、自分に合った吸ステを見付けるしかないと思います。

自分に合った吸ステを見付けることができ、それでもし副作用がなくなるか問題ないくらいまでに軽減されるとしたら、それが一番手っ取り早い方法のように思います。
私個人としては、吸ステで何らかの全身性副作用が出た場合、現実的に最も取りやすい対処法は吸ステの種類を変えてみることではないかと考えています。

ただ、他の薬を併用してみる方法も捨てがたいと思います。
近年は特にフルタイドとセレベントの合剤であるアドエア、または同じく吸入ステロイド薬と長期間持続型β刺激剤の合剤であるシムビコートが登場し、最近はそれら合剤が喘息治療の薬の主流になりつつあるようです。

私はそのうちのシムビコートを試して、今も続けていますが、生活の質を上げるという目的はかなり達成でき、まずまずの効果を得ていると感じます。
これなどは吸ステの副作用対策としてスタートした治療法ではないのですが、今になってみれば吸ステで副作用を感じる人にとっても有効だと思います。

この併用作戦で吸ステの量を減らすことができれば問題が解決するかもしれませんから、以上の2つの方法を同時に試すのが一番いいかもしれません。

というのが、今現在の私が考えている対処法です。
副作用についてのはっきりとした明確なデータがまだ少ないですし、副作用が出て対処した患者さんたちの結果や経緯についても私はよくわかっていないので、私としてもまだ「よくわからない」というのが正直なところですが、今の時点で私に言えることは以上のようなことです。

参考として、これまでずいぶん引用させていただいた宮川武彦先生の同ページの文章からまた引用させていただき、まとめとします(宮川先生、また無断で引用させていただきました。すみません!)。

「(吸入ステロイド剤は)全身的副作用は通常使用する量ではほとんど問題ないと考えられますが、高用量を長期間使用する場合は、全身的副作用に留意する必要があると思います。高用量を長期間使用した場合、吸入ステロイドによる全身的副作用が出現する可能性もありますので、併用によりステロイドの減量が可能になると言われる長時間作用型β2刺激薬(セレベント)やロイコトリエン拮抗薬(オノン、シングレアなど)を積極的に使用して、ステロイドの減量に努めるべきと考えます。個人差もありますので大変難しい問題ですが、私自身は、成人でフルタイド、キュバールで400μg/日(アルデシン、べコタイドで800μg /日)以内なら、長期間使用してもほとんど問題なしと考えています。なお、パルミコートについてはフルタイドと同量でやや効果が劣る程度と考え、決してフルタイドの倍量で同等の効果と考えていませんので、400~600μg/日以内なら長期間使用してもほとんど問題なしと私は考えています。(高用量とは、一般に成人では、アルデシン、べコタイド、パルミコートで1000μg/日以上、フルタイド、キュバールで500μg/日以上をいいます。)」


〈付記/重要〉
私の『Yahoo! 知恵ノート』では「質問」や「アドバイス」は基本的には受け付けません(誰が読んでも正しい適切な「アドバイス」なら歓迎します。ここに文章化した私の考えが必ずしも十分ではなく、間違いもあるかもしれないと思うからです)。
「質問」や「アドバイス」を受け付けない理由については『AICHANのウツ日記』( http://blogs.yahoo.co.jp/aichanzw0725 )の「コメント対策を取ることにした…《2011年12月21日》」( http://blogs.yahoo.co.jp/aichanzw0725/21869395.html )と「『Yahoo! 知恵ノート』の利用について…《2011年12月20日-2》」( http://blogs.yahoo.co.jp/aichanzw0725/21865191.html )をご覧下さい。

また、喘息については私の運営する『Zensoku Web』( http://www.fsinet.or.jp/~aichan/index.htm )も参考にして下さい。

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