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ブラウザキャッシュから動画を個人的に抜き出すことは違法ではない(かも)

ライターapple40noteさん(最終更新日時:2012/9/25)投稿日:2012/9/22

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動画共有サイト(ニコニコ動画やYouTubeなど)では多くの場合動画を再生すると一時ファイル、ブラウザキャッシュが保存されます。

このブラウザで視聴するために必要なダウンロードについては違法ダウンロードに当たらないことを以前の知恵ノートで説明しました↓。

ニコニコ動画やYouTubeを見ても逮捕されません[違法ダウンロード刑事罰化]

ではキャッシュフォルダから保存されているファイルを直接視聴したり変換し抜き出すことは著作権侵害にあたるのかどうか、それを説明したいと思います。


上の知恵ノートを読んでわかる通り、キャッシュが作成されることは著作権法第47条の8電子計算機における著作物の利用に伴う複製」 により適法化されます。著作権侵害にあたらないため刑事罰の対象にもなりません

ではこの著作権の制限(例外)によって作成されたファイルを直接ソフトで視聴したり移動する行為ですが、これは第49条第1項第7号の「目的外使用にあたります。著作権の制限で認められている範囲を超えて使用することです。

目的外使用の代表的な例といえば、個人的に楽しむ目的であれば「私的使用のための複製」として著作物を無断で複製しても著作権侵害になりませんが、その複製物を公衆に配布すれば、私的使用の範囲を超えた目的外使用にあたり、複製権侵害になります。元々個人的に複製した物だからといって、その後自由に配布できるわけではありません。

個人的に複製したものはその後も個人的な範囲を守る必要があります。

著作権法
第49条第1項第7号
「第四十九条 次に掲げる者は、第二十一条の複製を行つたものとみなす。
 第四十七条の八の規定の適用を受けて作成された著作物の複製物を、当該著作物の同条に規定する複製物の使用に代えて使用し、又は当該著作物に係る同条に規定する送信の受信(当該送信が受信者からの求めに応じ自動的に行われるものである場合にあつては、当該送信の受信又はこれに準ずるものとして政令で定める行為)をしないで使用して、当該著作物を利用した者」

ブラウザの一時ファイルとしての目的で作成された物を受信をせずに使用すると複製をおこなったことと見なされ、基本的には著作権侵害になります。

この目的外使用は違法投稿動画であるか合法的に配信された動画のキャッシュであるかは関係ありません。 YouTubeで公式に配信されている著作権を侵害しない動画を再生した際に自動的に記録されたキャッシュであってもそれを後に目的外に使用した場合は複製権の問題になります。

よって、公式配信か違法配信動画であるかを問わずにキャッシュを目的外使用すると複製権侵害で罰則は「懲役十年以下または罰金一千万円以下」・・・

ちょっとまった! 
まだここで決めつけてはいけません。

「目的外使用」 というのは
×著作権侵害とみなす
複製が行われたとみなす
なのです。

目的外使用だけではまだ著作権侵害と決まったわけではありません。「複製」がおこなわれたとみなすだけであり、新しい使用目的が「複製権の制限」に当てはまるならば再度合法になるのです。再複製と思ってください。

目的外使用の典型的な例をあげて説明しますと

個人的に録画したテレビ放送番組を後にオークションで転売する 

これは個人的に録画した時には複製権侵害になりません。私的使用のための複製です。しかし、その後オークションで公衆に対し譲渡してしまうと、新たに複製をおこなったと同じとみなされ、オークションで無断で販売することの例外となる「著作権の制限」も特にないので複製権侵害が成立します

オークションで販売する行為は複製とはいえませんが、目的外使用は法的に「複製」とみなしちゃうのです。

「推定」は事実を示せば覆せますが、「みなし」は覆せません。推定より強いのです。

だから目的外使用は2度目の複製にあたります。遡って個人複製が違法になるのではありません。
1度目の個人複製は合法のまま、目的外使用によるみなし複製が複製権を侵害します。

これがもし

個人的に録画したテレビ放送番組を学校の授業で上映した。

であれば、 学校でテレビ番組を上映する目的が第35条第1項「学校その他の教育機関における複製等」を満たす使用であるならばまた複製権は制限され著作権侵害は回避されます。他の著作権の制限を満たすならば何度でも目的外使用はできます。

第30条→第35条の複製物の流用は可能です。同じ複製権の制限であるからです。2度目の(みなし)複製が別の著作権の制限に当てはまりさえすればいいのです。

みなし複製に別の著作権の制限を当てはめることができる根拠は関連Q&Aに対する回答にて市販の書籍より引用しました。そのうちのひとつをここでもまた引用します。
----------------------------------------------------------
詳解著作権法[第4版] 作花文雄 著 (出版 ぎょうせい)
406ページ27行目より引用

『複製をおこなったものとみなすとは、目的外の使用を行った時点で、第21条の複製があったものと評価し、他の制限規定に該当するなど他の正当化事由がない限り、複製権の侵害となるということである』

引用終わり。
----------------------------------------------------------

他の複製権の制限に該当すれば、みなし複製は正当化され複製権侵害になりません。

同様にキャッシュフォルダに保存されているファイルをブラウザとは関係なく変換し抜き出すことは再度「複製」を行ったとみなされます

複製がおこなわれている扱いなので複製権の問題となります。

するとこの目的外使用の新しい目的が「私的使用」ならば、また 著作権は制限されそうです。

気になるのは第30条第1項第3号の違法ダウンロード規定。

合法的に配信されている公式動画のキャッシュを抜き出すのであれば、この3号は問題となりませんが、違法投稿動画のキャッシュの目的外使用による新たな複製は違法ダウンロードに該当するのでしょうか?

違法に配信される動画を視聴した際に作成されたキャッシュの目的外使用は3号の違法ダウンロードの規定に該当するように思えます。

違法投稿動画についてキャッシュが作成された時点ではたしかに「著作権を侵害する自動公衆送信を受信」していました。

しかし、キャッシュを目的外に使用する場合には自動公衆送信を受信する必要はありません。オフラインにしていてもキャッシュフォルダの中身を使用することができます。

動画再生時におこなわれる複製とキャッシュの目的外使用によってみなされる複製とではタイミングが異なります。キャッシュ作成時には自動公衆送信を受信していますが、目的外使用による2度目の複製時には自動公衆送信を受信する必要はありません。

違法ダウンロードの規定は複製時に「著作権を侵害する自動公衆送信を受信」していることが条件です

ということは違法投稿動画再生時に保存されたキャッシュの目的外使用であっても、目的外使用時には何も受信しないため、違法ダウンロードにはあたらず私的使用目的であれば著作権侵害にはならないということになります。


違法投稿動画をブラウザ上で再生
→ブラウザキャッシュが作成される(複製)
→第47条の8により適法

その後作成されているキャッシュファイルを直接使用する
→目的外使用だから再び複製とみなされる
→新しい目的を私的使用にする
→この時点では自動公衆送信を受信していないため違法ダウンロードには当たらない
→よって第30条第1項第3号には該当しない
→「私的使用のための複製」が適用され適法


キャッシュファイルを別の再生ソフトで直接再生することが「私的使用」の目的と呼べるかどうか、微妙ですね。
動画共有サイトで動画を視聴するだけで逮捕と騒いでる人は動画をその場で見ることが「私的使用」であることを大前提にしているでしょうけど。
まぁ「見る」ことが「使用」だから私的使用の目的といえるとは思います。

あと変換して抜き出すことも入れましたが、そも変換して動画を作ることは普通に複製に当たりますよね。使用ではないから目的外使用でないようにも思えますが、文化庁の説明では別媒体に記録することも含めているようですし、使用だけでなく「当該著作物を利用」ともあるから、キャッシュの抜出しによる複製が目的外使用によるみなし複製にあたってもおかしく・・・あれ。目的外使用に当たらないとしても複製のタイミングを考えれば自動公衆送信を行わないのは同じです。

これで結論付けちゃうと第49条第1項第7号の意味がほとんどなくなってしまいますね。キャッシュの目的外使用を禁止しているはずが。 
「複製」をみなすだけでなく同時に「自動公衆送信の受信」も「みなす」規定を追加する必要があると思います。

私は私情を挟まず素直に法律を解釈したつもりです。他にも違法である解釈はあるかもしれません。
キャッシュファイルが暗号化されていればキャッシュファイル変換が第2号の技術的保護手段回避に関わるかもしれません、 

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