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自分たちの行くべき場所が分かる…渡り鳥のひみつ

ライターさん(最終更新日時:2012/2/14)投稿日:

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日本で春にツバメやカッコウを見ることができたのに、冬になると、ツバメやカッコウをみることができませんよね。冬眠してしまったのでしょうか?いいえ、実は、ツバメやカッコウなどの渡り鳥は暖かい場所を求めて遠い海の向こうへ行くのです。ここで、一つ疑問が出てきます。なぜ、渡り鳥は、海を渡るとき、「自分たちの行くべき場所はこの方角にある」ということが分かるのでしょうか?沖から離れていったら、人間でさえ方角が分からなくなってしまう場合があります。しかし、渡り鳥は迷わず、自分たちの行くべき場所に行きます。自分たちの行くべき場所が分かる渡り鳥の秘密に迫ろう。

いろいろな渡り鳥

「渡り鳥」とは季節の移り変わりによって生活場所を移動することを言います。渡り鳥にもいくつかのタイプがいます。

・繁殖のために春から秋まで日本で過ごし、繁殖が終わると、南方に行く渡り鳥(夏鳥

ツバメ、カッコウ、ホトトギス、コノハズクなど…

・秋から春まで日本で冬を過ごし、繁殖するために春には北の方へ行く渡り鳥(冬鳥

ツル、ハクチョウ、ガン、カモなど…

・北方の繁殖地と南方の越冬地を行ったり来たりする途中で、日本に立ち寄る渡り鳥(旅鳥

シギ、チドリの仲間、ツグミ、ヒヨドリなど…

結局、繁殖したり、季節の移り変わりによる温度の変化によって鳥たちは渡りを行うんですね。

ポイント

  • 短距離を渡りする鳥たち
  • ある地域の中で越冬地と繁殖地とを別として、季節により、越冬地や繁殖地に行ったりする鳥を「漂鳥(ひょうちょう)」と言います。例えば、ウグイスは夏は山に近い林にすみ、冬は人里近くに移ります。その他にもムクドリやメジロなどがいます。
  • また、漂鳥は非常に短い距離を移動する鳥として「渡り鳥」であるという見方もできます。
  • 800px-Zosterops_japonicus_01.jpg

                    画像1 メジロ

 

ポイント

  • 渡りをしない鳥たち
  • キジやスズメなどの鳥は、1年中、季節に関係なく、住む場所を変えず、渡りを行いません。このような鳥は「留鳥(りゅうちょう)」と呼ばれています。
キジ(~1.JPG

                   画像2 キジ

 

ポイント

  • 迷い込んできた鳥たち
  • 普通は、その地域に棲んでいたりしないし、渡りもしないのに、暴風などによって飛ばされきたりして出現する鳥を「迷鳥(めいちょう)」と言います。日本では、オガワコマドリやノドグロツグミなどが発見された記録があります。
  • Dark_Throated_Thrush_in_Temple_of_Heaven.jpg

                  画像3 ノドグロツグミ

 




渡り鳥はどうやって方向を確かめて渡りをするのでしょうか?

「渡り鳥が方向を確かめて渡りをするのか」についてさまざまな実験があります。

太陽コンパス

昼間に渡りを行う鳥たちは、何を目印に海の向こうへと飛んでいったのでしょうか?それには太陽を見て方向を決める(太陽コンパス)のではないかという学説があります。

~クラマーの実験~

ドイツの学者クラマーは、等間隔に6つの窓をつけたかごに、昼間に渡りを行うホシムクドリを入れて飼育すると、渡りの時期になると、ある特定の方向に向くことが確かめられました。

そこで、鏡を使って、太陽の光が入る角度を変えると、鳥は、鏡によって入ってきた太陽の光に向きました。

この実験で、太陽の光に反応して方向を決めるということが確認できました。そして、曇(くも)りのときは、太陽が出てないため、太陽の光の方向を向くということはなかったです。

 

~マシューズの実験~

見渡す限り果てしなく広がる平地で、ハトやカモを1羽ずつ放して姿が見えなくなるまで観察して、鳥の飛んだ方向を記録すると、晴れた時は、一定の方向へと飛んで行きましたが、曇っているときは、方向が定まらないという結果が出ました。

この実験からマシューズは「鳥は太陽の位置の記憶と自分の位置の記憶を比較して、その角度の差によって緯度を知るという説」を発表しました。

鳥はそんなことができるのかっていう話ですよね。人間でも自分が現在いる緯度はどれくらいなのか分からないのに…

また、マシューズはこのような実験を行っています。動物には「体内時計」と呼ばれる時計を持っています。これは、生活のリズムを作るための時計です。

4、5羽のハトの体内時計を狂(くる)わして放しました。体内時計を進めたハトは東へ、遅らせたハトは西へ巣とは逆方向に飛びました。これによって緯度を知るには、時差が利用されるのではないかという説が発表されました。

しかし、マシューズの学説が全体的に支持されてませんが、太陽が昼間に渡りを行う鳥にとって重要であることが分かりました。

星コンパス

太陽が昼間に渡りを行う鳥たちにとって重要であることが分かりました。では、夜に渡りを行う鳥たちはどうでしょうか?夜は、昼間のように太陽は出てません。そこで、夜に渡りを行う鳥たちは星を見て方向を決める(星コンパス)のではないかという学説があります。

~ザワー夫妻の実験~

ドイツのザワー夫妻は夜間渡る鳥は星座を目指して飛ぶのではないかと推測しました。そこで、ノドジロやコノドジロを入れたかごをプラネタリウムに持ち込み鳥の行動を観察すると、プラネタリウムに映る星座の動きに合わせて、ノドジロやコノドジロが体を向けました。しかも、ノドジロヤコノドジロは、ドイツからバルカン半島を越えて、更に南へ渡るときの星座と一致しました。

~エムレンの実験~

アメリカのエムレンは、「鳥たちが北極星を中心に約35度良何の北の星座を頼りに方向を定めるということを確かめ、星座全体のパターンを覚えこんでそれを目当てに渡りを行う」という説を発表しました。さらに曇ったときや流星が発生したときに方向を見失い、迷うことも確認しています。このことから、幼い鳥のときから星座を記憶して経験を重ねることにより、星座の位置を次々に記憶していったのではないかと考えました

磁気コンパス

地球上で発生している磁気が渡り鳥が方向を決める要因になるのではないかという説も登場しました。

~イェーグレーの実験~

アメリカのイェーグレーはハトに磁石をつけて飛ばすという実験から「鳥は地球の自転で緯度を感じ取り、地球で発生している磁気で経度を知るのではないか」という説を発表しました。しかし、鳥たちには、磁気を感じ取る器官がどこにあるのかという疑問点がありました。

また、アメリカの学者カーシュビンクは、ハトの頭や小鳥の首のあたりから磁鉄鉱を検出して、この磁鉄鉱が磁気を感じ取っているのではないかと考えました。

ビルチェコ夫妻は「幼い鳥は、磁気を手かがりに方向を決めて渡りを行いますが、成長していくに従い、太陽を手かがりに渡りを行うようになるのではないか」という説も発表しています。

まとめ

渡り鳥の実験について説明しましたが、鳥たちは、「太陽の位置関係」や「星の位置」、「磁気」を頼りに方角を決めているのではないかというのが現在の有力な説です。

渡りのルート

下の画像のキョクアジサシとアネハヅルの渡りのルートについて示しました。キョクアジサシは迷鳥として日本に来ることがあります。

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画像4 キョウアジサシとアネハヅルのルート

ポイント

  • 渡り鳥コース

デンマークの首都コペンハーゲンとドイツ北部の主要都市ハンブルクを結ぶ交通幹線は、「渡り鳥コース」と名付けられています。渡り鳥の重要なコースでもあるためこのような名前がつけられています。
Vogelflugkarte.jpg

画像5 渡り鳥コース



渡り鳥について知っていただけたでしょうか?実際は、渡り鳥に関して分からないことが多いので、まだ、様々な研究がなされています。今後、渡り鳥の秘密の全貌(ぜんぼう)が明らかになるといいですね。 

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