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☆ドラマのお値段~キムタクの出演料と韓国ドラマ放映権料が同じ?
ライター:shinora8さん(最終更新日時:2012/1/5)投稿日:2011/10/15 アドバイス受付中!
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はじめに
最近、韓国ドラマがよく放送されています。特に、昼の時間帯は、韓ドラのオンパレード。お好きな方にとってはいいのですが、中には、うんざりという方もいらっしゃることでしょう。ドラマカテゴリーにも、韓流ドラマってそんなに人気なのか、とか、なぜ日本のドラマの再放送をしてくれないのか、というご質問が時々寄せられます。
実は、韓国ドラマの視聴率はそれほど高いわけではありません。だから、必ずしも視聴者のニーズに応えての韓ドラ放送という訳ではないのです。
では、一体なぜ各放送局はこぞって韓ドラを放送したがるのか、そこには、ドラマに関するお金の問題が大きく絡んでいるのです。
1.日本のドラマ一本の制作費
皆さんは、キムタク(SMAP:木村拓哉さん)のドラマ出演料がいくらかご存知ですか?彼の出演料は、全盛期で1話あたり約500万円だったと言われています。「華麗なる一族」や「CHANGE」などは700万円前後だったという噂もあります。もし、1クール10話前後のドラマなら彼一人の出演料だけで、約5千万~7千万円ということです。現在は、ドラマ界の不況ということもあって、1話あたり2~300万まで下がっているようですが、それにしても約2500万円前後の出演料ということになります。そのため、最近の彼の出演するドラマは、予算の関係で、たいていの場合、他のドラマに比べて1~2話少なく作られていることが多いです。
他の主役級クラスの俳優・女優にしても、これほどではないとしても、1話あたり平均150~200万円というのが最近の相場のようです。
もちろんドラマにはその他にたくさんの役者が出演し、それに関わるスタッフも大勢いますから、当然、出演料やスタッフの賃金だけでも莫大な金額になります。さらに、ドラマの中で使う音楽の著作権料、大道具・小道具・衣装の費用やスタジオ・ロケ地の貸借料、移動の交通費・宿泊料・弁当代・宣伝費など、全てを合わせると億単位になります。
これらのお金のかけ方は、そのドラマの放送時間帯によって異なりますが、午後7時~11時までの俗にいうゴールデンタイムの場合、ドラマ一本あたりの制作費は、約2億~5億円と言われています。(放送局の違いによっても大きく異なります。)
2.ドラマの制作費は誰が出すのか
では、その莫大な費用を出すのは一体誰なのでしょう?NHKの場合は、当然、視聴者が支払っているNHK受信料金から支払われています。NHKの場合は、自社でドラマ制作部門を作り、スポンサーを気にせずに独自のスタイルで制作できるので、人気俳優を使う必要もなく、比較的、民放に比べると、ドラマ制作費は抑えられているようです。案外、腰の据わった見応えのある作品も多く見受けられます。
それに対して、民放の場合は、スポンサーに出してもらうため、スポンサーの意向に沿ったドラマ作りをしなければなりません。各スポンサーは、その時間帯の各放送局の視聴率などのデータをもとにして、自社が出せる予算を提示し、放送局と交渉してドラマのスポンサーになり、できるだけ多くの人に自社のCMを見てもらえるように、ドラマ制作にも口を挟むことになります。
視聴率というのは、結局、各スポンサーの宣伝費が、どのくらい生かされるかの割合を示すものです。例えば、「1億円出資して、視聴率が10%なら、1千万円分の効果で国民の10人に1人が見た」ということになります。そのうちの何%の視聴者がその会社の商品を買ってくれるかは、各社でデータを収集し、利益率まで計算されていることでしょう。もし、あまりに利益率が低ければ、途中であっても、スポンサーは番組への出資を止めると言い出すでしょう。場合によっては、契約違反で放送局が損失部分の補填をしなくてはなりません。そうなると、番組は維持できなくなり、途中でも打ちきり、または回数を短縮して終了、ということになるわけです。
だから、視聴率というのは、私たちが考える以上に、放送局にとっては、死活問題の重要な数字なのです。
3.意外に安い韓国ドラマの放映権料
では、最近よく放送される韓国ドラマの場合は、日本で放送するためにどのくらいの費用がかかるのでしょう?これが、実は意外に安いのです。
韓流ドラマのきっかけとなった冬のソナタは、その後のDVD化の権利も含めて1千万円程度だったと言われています。
最近はやや高騰気味とはいえ、平均20~30話の作品で5千万円程度で買えるようです。前述の日本のドラマ制作費と比べれば、その安さは一目瞭然。10話分に換算すると、なんとキムタク一人の出演料より安い場合もあるわけです。
韓国では、もともと、一つのドラマが週2回放送されることが一般的で、そのため、一つのドラマをあまり手間暇かけて作ることができません。さらに、日本に比べて物価も安いので、その分、一本あたりの制作費がかなり押さえられています。韓国からの購入の場合は、現在の円高状況で、さらに安価で購入できるわけです。
さらに、韓国にとっては、自国より人口の多い日本市場に売り込むことで、自国の関連商品(DVDやCD、関連本など)の売り上げが伸び、ドラマロケ地ツアーなどで旅行者も押し寄せるので、ドラマの放映権を安く設定して日本での放映を促進させようとしているのです。
また、韓国俳優・女優も日本で人気が出ることは、自分のステータスの上昇にもつながり、自国での評価が高まるので、積極的に安い出演料で日本での宣伝活動に協力的です。
こうした諸事情で、韓国ドラマの放映権料は安いというわけなのです。
4.日本のドラマをあまり再放送しない理由
今、韓国ドラマが最も放送されているのは、昼の時間帯です。「韓国ドラマよりも日本のドラマを再放送して欲しい」こういう声をよく耳にします。「再放送ならお金がかからないのでは?」という声も…。
しかし、これが意外にかかるのです。
一度放送したドラマを再放送する場合、再度、出演者には出演料が支払われ、ドラマの中で使われている音楽には著作権料が再び支払われます。もちろん初回よりはかなり少ない金額にはなりますが、大体、十分の一程度と言われています。5億の作品なら5千万円、2億なら2千万円です。
しかも、この再契約のために、また、いろんな権利所有者といちいち話し合い契約する必要があるので、手間もかかります。 さらに、そんな手間とお金をかけて再放送しても、日本の最近のドラマは、回数が少ないため、平日に毎日放送するとたった2週間程度で終わってしまいます。
その点、放送回数の多い韓国ドラマは割安だし、手間がかからないということで重宝されるわけです。
また、もともとこの昼の時間帯は、それほどの視聴率が見込める時間帯ではないためスポンサーも多額の出資はしてくれません。それほど高くはないものの固定ファンがいる韓国ドラマなら、スポンサーも付きやすい背景もあるようです。
では、「もっと以前の回数が多かったころの日本のドラマを再放送してはどうか」という声が聞こえてきそうですが、これがまた実に難しい問題をはらんでいます。
古いドラマの場合は、出演者が既に他界していたり、音楽関係の版権が別会社に譲渡されていたりして、放映そのものの許諾が得られないことが多々あります。古い名作ドラマがなかなかDVD化されないのは、こういった事情によることが結構多いのです。
なお、最近のドラマでは、契約時に2年間の再放送権料が含まれていることがあります。この場合は、その時点での契約料としては、再放送権がないものに比べて高くはなりますが、再契約するよりはお得なようです。
2年以内に再放送する場合は、回数に制限があるものの新たな費用はかからないため、終わったばかりでも再放送されることがあります。
おわりに
以上のような諸事情で、視聴率がそれほどではなくても韓国ドラマが放送され続けているというわけなのです。しかし、決して誤解しないで下さい。
私自身は、韓国ドラマが嫌いというわけではありませんし、この状況を批判しているわけでも肯定しているわけでもありません。ドラマに関する様々な値段という観点から、日本のドラマ放送の現状をお伝えしたものです。
こうした状況をどのようにとらえるかは、お読み頂いた方お一人お一人のご判断にお任せしたいと思います。
終わりまでお読み頂き、ありがとうございました。
注意
-
- なお、以上の文章は、私がドラマカテゴリーでいろいろなご質問に回答させて頂く中で、ネット検索を重ねて積み上げてきた知識を一気にまとめたものです。
本来なら、その根拠となったサイトのアドレスをいちいち示すべきなのですが、残念ながら、いつどこから得られた情報なのかが、大量の回答に埋もれてしまい、すぐには見つけ出すことができません。 - 従って、現状とは一致しないものや思い違いなどが一部に含まれている可能性もあることを申し添えたいと思います。
- ※以下は、今回、関連事項として見つけ出したサイトです。ここからの直接的な引用部分などはありませんが、ご参考までに。
http://blog.livedoor.jp/news_news23/archives/64973474.html
http://motami.net/~junkin/page/question.html - http://www.createvalue.biz/column/200408_000050.html
http://blog.livedoor.jp/han_Warai/archives/51959548.html
- なお、以上の文章は、私がドラマカテゴリーでいろいろなご質問に回答させて頂く中で、ネット検索を重ねて積み上げてきた知識を一気にまとめたものです。
☆たくさんの方から貴重なアドバイスを頂き、嬉しく思っています。ありがとうございます。ここには、特に、内容に関わるアドバイスについてコメントさせて頂きます。
※アドバイスで、「キムタクだけを晒すな」というようなコメントが寄せられましたが、あくまでも日本のドラマ出演料と韓国ドラマ放映権料のわかりやすい比較例として、ネット上で最もよく取り上げられている木村拓哉さんの出演料を挙げさせて頂いたものです。
お読み下さったファンの方に不愉快な思いをさせたのでしたら、お詫びします。
ただ、私自身は、彼のファンの一人として、韓国ドラマの放映権料よりも高い出演料を稼ぐというのは、凄いことではないかと思っておりますし、それだけの活躍をされている方だと思っております。
この点についても、お読み頂いた方によって、とらえ方は様々かと思っています。ですから、本文には、私個人の私見をなるべく差し挟まないようにまとめさせて頂きました。
どうぞご理解下さい。
また、特定の放送局についての情報を考慮すべきという感じのアドバイスを頂きましたが、そういう趣旨で作成したノートではないので、こちらへの掲載は控えさせて頂きます。お読み下さった方々のご判断にお任せしたいと思います。
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