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よくある誤用10──もはや誤用とは言えない ごぼう抜き 檄を飛ばす 白羽の矢が立つ

ライターさん(最終更新日時:2012/9/22)投稿日:

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 元々の意味を考えれば誤用なんだけど、もはや誤用とは言えなくなっている言葉の話。なんの役にも立たない……かもしれませんが、知っていて損はないでしょう。
 下記の3例はいずれも本来は誤用ですが、テレビ、新聞などでもよくお目にかかります。
 

ごぼう抜き
駅伝の実況なんかでおなじみの表現ですが、元々は誤用です。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=ごぼうぬき&stype=0&dtype=0
================================引用開始
ごぼう‐ぬき〔ゴバウ‐〕【▽牛×蒡抜き】
1 牛蒡を引き抜くように、棒状のものを力を入れて一気に引き抜くこと。
2 多くの中から一つずつを勢いよく抜くこと。座り込みの人などを一人ずつ排除したり、人材を引き抜いたりする場合に用いる。また、競走などで、数人を一気に抜くことにもいう。「ピケ隊を―にする」「一〇人を―にして堂々入賞する」
================================引用終了

 元々は、「1」の意味から派生した「2」の前半の意味で使われていました。「ピケ隊をごぼう抜きにする」……ここまで死語感(誤用?)が強い言い回しも珍しい。
 駅伝などで使われる「ごぼう抜き」は「数人を一気に抜くこと」でしょう。元々は誤用でも、辞書にものっているし、広く使われています。でもちょっと待って。たとえば100mくらいの間に数人を抜くのは「一気に抜くこと」になるでしょう。10kmの区間で、1人抜き、2人抜き……結果的に10人抜いたとして、「一気に抜くこと」になってますかね。
 

檄を飛ばす
 スポーツの試合で、ベンチの監督や控えの選手が指示や応援の声をかけることを「檄を飛ばす」などと言います。これは二重の意味で誤用です。これを「誤用」とする指摘は結構見るかもしれません。下記の辞書も「誤用」にしています。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=げき&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=05538300&pagenum=1
================================引用開始
げき【×檄】
1 古代中国で、召集または説諭の文書。木札を用いたという。めしぶみ。さとしぶみ。
2 自分の考えや主張を述べて大衆に行動を促す文書。檄文。ふれぶみ。
◆誤用が定着して、励ますこと、また、励ましの言葉や文書の意味でも用いる。
================================引用終了

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=げき&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=05538300&pagenum=1
================================引用開始
檄(げき)を飛(と)ば・す
自分の主張や考えを広く人々に知らせる。また、それによって人々に決起を促したりする。

◆誤用が定着して「がんばれと励ます」「激励する文書を送る」という意味でも用いられる。文化庁が発表した平成19年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味である「自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求めること」で使う人が19.3パーセント、間違った意味「元気のない者に刺激を与えて活気づけること」で使う人が72.9パーセントという逆転した結果が出ている。
================================引用終了

 辞書の「檄を飛ばす」の説明は言葉足らずです。
「檄」(「檄文」もほぼ同義)は、大衆の決起などを促すための文書のことで、木札に書き記しました。木編がついているのはそのせいでしょう。「檄を飛ばす」は、その「檄」を各地に送ることを言いました。「檄」を使わずに、各地に送りもせずに、単に「自分の主張や考えを広く人々に知らせる」ことを「檄を飛ばす」というのは相当ヘンです。
 現代の用法に戻って……。たとえば「維新の会」の代表が、地方の同士に決起を促す手紙を書けば、これは「檄を飛ばす」でしょう。
 ベンチからの声援は、当然文書ではありませんし、決起も促していません。「激励」の「激」と「檄」を勘違いして使いはじめたのではないかと……。
 とはいえ、「檄を飛ばす」は新聞などでもよく目にします。たいていは、「活を入れる」「声援を送る」の意味です。
 

白羽の矢が立つ

 同じような意味で「白羽の矢を立てる」とか「白羽の矢が当たる」という使い方も見ます。「間違い」とは言えないのかもしれませんが、異和感があります。慣用句を微妙にかえると、非常に気持ちの悪い感じになります。
「白羽の矢が立つ」は、本来は犠牲者として選ばれることです。これがいつの間にか「抜擢」の意味で使われるようになりました。本来の意味で使っている例は見た記憶がありません。まあ大敗がほぼ決まっている選挙直前に選ばれる党代表の候補者なんてのは、本来の意味の「白羽の矢が立つ」かもしれませんが。

■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=白羽の矢&stype=0&dtype=0
================================引用開始
白羽(しらは)の矢が立・つ
《人身御供(ひとみごくう)を求める神が、その望む少女の家の屋根に人知れずしるしの白羽の矢を立てるという俗説から》多くの中から犠牲者として選び出される。また、一般に多くの中から特に選び出される。「社長候補として―・った」

◆文化庁が発表した平成17年度「国語に関する世論調査」では、「美術館建設の候補地として、この村に白羽の矢が当たった」という言い方が「気になる」と答えた人が58.3パーセント、「気にならない」と答えた人が35.3パーセントという結果が出ている。
================================引用終了 
 

詳しくは下記をご参照ください。

【「好ましい日本語」をめぐって31くらい──「好ましくなった言葉」補足編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2449.html
「12」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【白羽の矢】
http://1311racco.blog75.fc2.com/?q=
下記がいいかな。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-36.html
================================
7-5
25日
早川が左手中指のけがで登録を抹消され、2軍で打率2位と結果を残していた角中に白羽の矢が立った。(21面)
 これは「もう誤用とはいえない」例なんだろうな。少し前に朝日新聞の投書欄で、「本来は人身御供の意味で使う白羽の矢を……」みたいな意見を読んだ気がする。メモしとくんだった。そりゃごもっともなんだけど、もう無理でしょ。本来の意味で使ってる例なんて、記憶にない。まあ選挙惨敗後に起用される新首相なんてのは、本来の意味の「白羽の矢が立つ」なんだろうけど。そういうふうに「誤用」と決めつける意見を、なんの注釈もなく掲載する見識ってどうなんでしょ。あくまでも「誤用」とするのが社の方針なら、ほかの記事中でこういう使い方はしないでほしい。いくらでもほかに書き方はあるでしょ。「抜擢」とか。「お鉢が回る」ってはたぶん意味が違うんだろうな(それ以前に死語かな)。
================================

================================引用開始

 ちょっと気になって「白羽の矢が立つ」に関して『大辞泉』に出ている〈平成17年度「国語に関する世論調査」〉を見てみた。あまりのムチャクチャぶりに言葉を失う。
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h17/kekka.html

「9.使う言い方,気になる言い方」の(2)気になる言い方であげられている言葉は5つ。

(1)うそをついて〈あとで後悔した〉
(2)早起きして行ったのに,順番を〈一番最後〉にされた
(3)今年の〈元旦の夜〉は,みんなで初もうでに行こうよ
(4)その方法は,〈従来から〉行われていたやり方だ
(5)美術館建設の候補地として,この村に〈白羽の矢が当たった〉

 これって何を訊きたいの? (1)〜(4)までは重言の話。(5)も重言になるか考えたが、どう考えても重言ではない。手当たりしだいにあげたってこと?
 (5)の気になる箇所の可能性は2つある。
1)「白羽の矢が立つ」をいい意味で使うのはOKか
2)「白羽の矢が立つ」を「白羽の矢が当たる」と言ってもOKか
 当方は1)に関してはもうしかたがないかな、と思う。でも2)に関しては相当気になる。答えとしては「気になる」。答えた人はどこが気になったのだろう。
 結論を書こう。調べたい箇所以外に不備のある設問をしたのでは、どんな結論が出ても参考にならない。「意味が違っていても」「形が違っていても」なんにも気にならないっていう●●の割合を調べたいのなら話は別だが。

================================引用終了 

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