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米軍のステルス戦闘機のF-22ラプターはどうして世界最強なのか?

ライターさん(最終更新日時:2017/2/26)投稿日:

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はじめに

f22

 

米空軍が運用する戦闘機のF-22ラプター。興味の無い人でもニュースなどで目にしたことがあるでしょう。その世界最強の戦闘機という謳い文句を知る人もいるはず。

では、どうしてF-22は世界最強なのでしょう?その性能を具体的に解説いたします。

 


贅沢な3つの性能!

F-22は、ステルス性能、推力偏向ノズル、超音速巡航性能の3つを合わせ持ち、その空対空戦闘能力で他を圧倒しています。

 


ステルス性能とは自機を敵機のレーダーに映りにくくする技術です。敵のレーダー電波の反射を最小限にし、反射する場合にも斜めの方向などに反射します。そのためには機体を特殊な形状にする必要があり、F-22を始めとしたステルス機は可能な限り機体表面の凹凸を減らし滑らかにします。それを徹底するため、ステルス機は基本的にミサイルなどを機内に内蔵します。

 

f22

 

 

上の写真をご覧ください。F-22のお腹です。一見、なにも装備していないようですが、この状態で胴体の中にミサイルや爆弾を内蔵しているのです。


  さて、F-22と対する敵機からすると、レーダーに捕捉できない(居場所がわからない)敵から一方的に攻撃をされる、という恐ろしい状態になります。


しかし、ステルス機といえども自身が索敵のためにレーダーを使用すると、それを逆探知され、結局は居場所がバレます。それを防ぐために、F-22は探知距離が極めて長く、さらに逆探知され難い高性能レーダーを装備します。つまり、敵よりも高性能なレーダーを使用すれば先制探知が可能、さらには先制攻撃も可能なのです。この先制攻撃こそが必勝パターン。つまり、ステルス戦闘機には高性能なレーダーが欠かせません。


F-22は、敵機に探知される前に先制攻撃にて勝利する戦闘機です。つまりは
不意打ちです。考えようによっては卑怯な戦闘機ですが、だからこそ強いのです。

 



さらに、推力偏向ノズルも強みです。後部の可動式ジェットノズルにより排気を上下に向けられるため抜群の運動性能を実現します。

22               推力偏向ノズルは短距離離陸も可能にします。

  
 

 
  そして、超音速巡航性能も重要。多くの戦闘機は超音速を発揮するために燃料消費の激しいアフターバーナー(エンジンの増力装置)を使用します。つまり、超音速を発揮できるのは短時間に限られるのです。しかし、超音速巡航性能を持つF-22は、アフターバーナーを使用せずとも超音速を発揮し、しかもそれを長時間維持可能です。敵との「追いかけっこ」に有利です。敵はアフターバーナーを使用して必死に逃げても、それは一瞬だけに終わり、直ぐにF-22に追いつかれます。もし立場が逆ならば、F-22は簡単に逃げられます。

 

 ステルス性能、推力偏向ノズル、超音速巡航性能を合わせ持つ戦闘機は現時点でF-22が唯一です。さらに、ステルス性能を活かす高性能レーダーもあり、データリンク(ネットワーク)性能やコクピット性能、そこから発生する状況認識性能なども平均的に高く、それゆえに世界最強として君臨できるわけです。





弱点は・・・ある

F-22には空対空戦闘の実戦経験がありません。F-22の強さは模擬戦闘で実証された実力です。しかし、同時代の新鋭機の多くも、一切の実戦未経験、あるいは、空対地攻撃実績だけで、空対空戦闘の経験が無い機種が多い。


さて、F-22はその模擬戦闘では、F-22登場以前の世界最強であるF-15を6機同時に相手にし、それでも一方的に圧勝したほどです。現在までの模擬戦闘の成績を見ると、数字の間違いではないか、と一瞬疑ってしまうほどの圧倒的強さを発揮しています。


ただし、僅か数回ですが敗北した事があります。ですので、絶対不敗ではありません。しかし、1桁の敗北を上回る数えきれないほどの勝利を上げているわけですから、やはりその強さは驚異的です。


さて、これまでは空対空戦闘、つまり戦闘機同士の空中戦の話をしてきました。しかし、戦闘機にはその他にも大切な任務があります。空対地攻撃、つまり地上目標への爆撃任務です。F-22はこの性能において他の高性能機種に劣ります。GPS誘導爆弾を少数運用可能な程度で、兵装の量、種類、ともに低レベルで、さらには移動目標への爆撃は不可能です。夜間や悪天候時の爆撃任務に役立つ赤外線センサーもありません。これらは空対空戦闘で最強を目指したために生じたデメリット。


近年の戦闘機は、空対空戦闘と空対地攻撃の両方をこなす多用途機、いわゆるマルチロール・ファイターが一般的。そんな中、空対空戦闘性能に特化し、一方で空対地攻撃性能が低いF-22は多用途性能も低く、活躍の場が限定される戦闘機なのです。


また、空対空戦闘での超高性能は経済面でもデメリットを生みました。 機体価格が極めて高いのです。世界最高の軍事費を誇る米軍ですら多数配備が不可能なほどで、結果的にF-22は当初の予定を大幅に下回る数しか生産されずに、そのまま生産終了となりました・・・。

 

 15&22             「元・世界最強」のF-15(手前)と「現・世界最強」のF-22




F-22の将来

さて、そんなF-22ですが、いつまでも最強ではいられないのは言うまでもありません。より新しい機種が登場し、いつかは相対的に旧型機になるわけですから。


そこで、最強の地位を少しでも長く維持するために、各種の近代化改修が進められています。


レーダーの探知距離の延伸がされ、さらには、格闘戦をより有利にするミサイルなどの運用試験もスタート。さらにさらに、貧弱な空対地攻撃性能を少しでも高めるため、新型爆弾の開発、レーダーの空対地攻撃モードとコンピューターの改修もされています


現在、同じく米軍のステルス戦闘機のF-35、さらにロシアのステルス戦闘機T-50が開発中です。


35          開発中のF-35。センサー性能や多用途性能でF-22を凌駕します。
   



これら機種が完成し、実用部隊に配備され、本格運用されるまでは、F-22は世界最強の戦闘機として君臨し続けるでしょう。

 

 

下記に関連ノートとしてF-35についても解説したので、こちらもご覧ください。

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