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LDLコレステロールと血中の中性脂肪

ライターさん(最終更新日時:2013/3/20)投稿日:

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悪玉コレステロール、善玉コレステロールという言葉は相応しくない。これが大きな誤解を招いている。コレステロールという分子に善悪は無く、コレステロールという分子は一種類しか無いのである。

 

血液検査で中性脂肪とコレステロールは別々に記されているが、実は密接に関係にしているのだ。まず、血中の中性脂肪には「内因性」と「外因性」がある。外因性とは食事により摂取され、小腸経由の受容体を経由して生じた中性脂肪豊富なカイロミクロン。これは食後2~3時間に血液中に現れはじめ、血液検査前に食事を摂らないようにする理由はこのカイロミクロンの数値をゼロにするためでもあるし、血糖値を正確にはかるという目的もある。

 

血液検査の中性脂肪とは「内因性」の方である。これは超低比重リポタンパク質(VLDL)と呼ばれる中性脂肪とコレステロールを含有するリポタンパク質であり、肝臓によって合成される。

 

 

 

『初級レベル』

専門用語で説明すると、非常に難解と感じることだろう。できるだけ、分かりやすく解説したいと思う。初級レベルでもある程度の専門用語が飛び出すが、それは世俗的な言葉でこの領域を解説すると誤った認識を招くため。

 

LDLアポリポタンパク質B (apoB)というタンパク質と、「リン脂質、コレステロール、中性脂肪」という脂質成分が一体化したものを指す。

 

VLDLアポリポタンパク質B (apoB)アポリポタンパク質C (apoC)という主に二種類のタンパク質と、「中性脂肪、コレステロール、リン脂質」という脂質成分が一体化したものを指す。

 

アポリポタンパク質は「脂質を運ぶ運び屋」と考えて頂きたい。

LDLやVLDLなど、リポタンパク質状態は「トラックになった」と考えて頂きたい。

 

リン脂質という脂質が膜を作り、あたかもトラックの荷台の役割を果たす。その荷台には中性脂肪やコレステロールといった材料が積み込まれる。

 

 

  肝臓

       

VLDLという大型トラックが肝臓から出ていく

(運び屋apoBとapoCが中性脂肪やコレステロールを積荷して出勤)

        ↓

運び屋apoCが中性脂肪を荷台から降ろして各組織へ渡す

        ↓

中性脂肪が無くなってくると、運び屋apoCはトラックから降りてさよなら

        ↓

残された運び屋apoBはトラック内のコレステロールを各組織へ運ぶ

        ↓

コレステロールを渡す組織細胞(客人)を見つける

        ↓

コレステロールごと取り込まれて運び屋apoBは殉職

 

 

一般的に「中性脂肪やコレステロール」などの脂肪成分は水が主成分である血液に溶けないので、それを包み込んで溶かしてあげる存在が必要になる。

 

それが…

 

アポリポタンパク質という「運び人」であり、

 

リン脂質という「トラック荷台」である。

 

 

リン脂質は脂肪成分でありながらも、水と油の両方に馴染む構造がある。セッケンの成分と同じ「両親媒性」という性質があるのだ。

 

 

さて、中性脂肪はエネルギーとして利用され、コレステロールは細胞骨格を作る材料として利用されるので、中性脂肪とコレステロールは全く機能が違う。しかし、水に溶けないという性質が共通するので、同じ荷台に積みこまれる結果に生物が進化したのだろう。非常に単純に説明したが、不十分な説明しか出来ない。ご理解した方は上級レベルへ。

 

 

 

『上級レベル』

 

 

LDLは血中の中性脂肪から生成されていた。

①肝臓 (糖質や動物性脂肪を原料として作る)

VLDL (超低比重リポタンパク質)

*中性脂肪とコレステロールを含む

*血液検査の中性脂肪値

 リポタンパクリパーゼ(LPL)が中性脂肪を分解してエネルギーへ

IDL (中間比重リポタンパク質)

*中性脂肪が酵素によって組織のエネルギーへ

*中性脂肪の割合が減少した状態

リポタンパクリパーゼ(LPL)が中性脂肪を分解してエネルギーへ

LDL (低比重リポタンパク質)

*中性脂肪がほぼ分解され尽くされた状態

*LDL-Cと呼ばれる状態

各組織の細胞へ

*コレステロールは細胞を構成する成分になる。

*そのままLDLは細胞に吸収・分解される。

 

 

②小腸 (食後の中性脂肪を作る)

カイロミクロン

*大量の中性脂肪とコレステロールを含む

*空腹時はゼロ

↓  (A-I/A-II)型のHDLリポタンパク質が脱離

 リポタンパクリパーゼ(LPL)が中性脂肪を分解してエネルギーへ

カイロミクロンレムナント

*中性脂肪が分解された状態

*HDLが脱離した状態

 リポタンパクリパーゼ(LPL)が中性脂肪を分解してエネルギーへ

肝臓の組織へ

*カイロミクロンレムナント受容体に吸収される。

上記ののサイクルへ続く

 

血液検査で、カイロミクロン及びカイロミクロンレムナントは空腹時なのでゼロになると説明したが、それらが分解されて生じるLDLは血中に残っているので、VLDLの値に比べてLDLの値が大きくなるのはこのためでもある。LDL-Cは悪玉ではなく、細胞にとって重要なコレステロールを供給しているのである。ただ、過剰になることで悪影響が出るだけである。

 

血液検査での正常値内として、

 

LDL-C = 65~139mg/dℓ

  • VLDL-TG =29~150mg/dℓ


○TGの数値が 

高値の場合
一次性:高カイロミクロン血症、LPL欠損症など
二次性:糖尿病、肥満、動脈硬化、痛風、甲状腺機能低下症、クッシング症候群、

            ネフローゼ症候群、閉塞性黄疸、急性・慢性膵炎など

低値の場合
一次性:無β-リポ蛋白血症、低β-リポ蛋白血症など
二次性:甲状腺機能亢進症、下垂体機能低下症、肝硬変、アジソン病など

 

 

○LDL-Cの数値が

高値の場合
動脈硬化症、ネフローゼ症候群、糖尿病、肥満、家族性高コレステロール血症、
閉塞性黄疸など

低値の場合
肝硬変、慢性肝炎、甲状腺機能亢進症、家族性低コレステロール血症など

 

 


 

注意

βリポタンパクという言葉が出てくることがあるが、これはLDLのこと。

αリポタンパクという言葉はHDLのこと。

プレβリポタンパクは一般的にVLDLや原始HDLと呼ばれるもの。

カイロミクロンはこのような表記はしない。この文字が意味するのはアガロース電気泳動で血清を流した際に、どの位置に検出されるかで名前を付けたものだ。より、陽極側に検出されとα域、陰極側に検出されるとγ域。その中間にβ域があり、αとβの中間にプレβ域がある。カイロミクロンは大きいので、アガロース支持体の網に絡まって開始地点から動けない。

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