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広島大学医学部「121人留年」騒動について

ライターさん(最終更新日時:2014/7/9)投稿日:

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  • 広島大学医学部「121人留年」騒動とは

  • 2014年2月にtwitterで話題になった事件

 

  • 解剖学の先生が追試結果について「全員不合格!!」と記し

    追試験を受けていた学年127人中121人が留年か、と騒がれる

 

  • その先生の試験は難しく、本試験ではほぼ全員が不合格であり、

    同じ問題が出る追試験で全員合格という伝統、という記述があり物議を醸す

 

 

 

とまぁ、私がネットのまとめサイトなどでみたところはこんなところです。

以下、そこで見つけた誤解を生んでいる部分や、詳細のない部分について述べます。

当事者ではないのですが、正しい情報として信じて頂けるに足る情報だと思います。

 

解剖学について

 

  •   全ての大学でそうかは知りませんが、広島大学医学部の解剖学は第1、第2に 分かれており、今回の騒動は第2解剖学でおきたものです。

 

  •   ざっくりと言えば、第1解剖学はマクロな解剖学、つまり、 人の体の中にどんな臓器、骨、神経、脈管などがどのような分布で入っているか等を知る学問です。医学生が検体を提供して頂き行う「解剖実習」はこちらに含まれます。 

 

  •   対して、 今回の騒動の舞台の第2解剖学はミクロな解剖学、つまり、各々の器官を顕微鏡レベルで観察し、特徴的な細胞などが、その器官の特徴にどのように関わっているかを知る学問です。

 

  •   広島大学では、どちらも二年次に履修するため、今回の騒動、いわゆる「進学できない」と話題になったのは2013年度の二年生です。

 

 

実は神経細胞学に「悪しき伝統」など存在しない  

 

  •   今回の試験については「悪しき伝統」として試験形態が非難されていますが、実は、今回の神経細胞の試験を今回の担当教員が作成したのは初めてです。

 

  •   昨年までは、別の先生が神経細胞学を担当されており、その先生の試験では追試は行われていません。試験で成績が振るわなかった学生たちは、試験後に行われる脳のスケッチを死ぬ気で頑張り、そこで点数を稼がなければならなかったのです。

 

  •   その先生が昨年度で異動になられた為、今年度から担当教員が変わりました。つまり、神経細胞学の試験において「悪しき伝統」は存在する筈がないのです。

 

 

 

では、「悪しき伝統」とは何なのか                                 

  •   広島大学医学部医学科の第二解剖学での試験は、今回物議を醸した神経細胞学だけではなく、「組織学」というテストもあります。今年度から神経細胞学を作った先生は、毎年、組織学を担当していました。実は、こちらが「追試は本試と同じ内容」なのです。

     

  •   その組織学の試験は毎年こんな感じです。                

 

問.    以下の器官について組織学的な形態を記せ。

 

(1) 胃 (2) 肺  (90分)

 

 

             一部では、学生たちはノー勉で臨む、とありますが必ずしもそうではありません。

      まぁ、中にはそういう学生もいるとは思いますが。

 

      多くの学生は、勉強して合格したい、しかし、人の体には器官があまりにも多く、

      例えば、同じ消化管でも食道、胃、十二指腸、空腸、回腸、結腸、直腸と

      違う点も多いんですよね。

 

      更に、第1解剖学の発生学等とも試験の時期が重なり、時間が足りない。

      仕方なく、ヤマを張り勉強不足のまま試験に臨み、ヤマが外れ、

      また、先生のシビアな採点基準も相まって多数が不合格になっていました。

 

      追試が同じ問題だったのは、ある意味の救済措置だったようです。

 

      因みにですが、発生学の試験範囲は専門書まるごと一冊。

      組織学の試験は専門書まるごと二冊です。(総論と各論に分かれている為)

 

      まぁ、こんなに多いなら追試験で多少甘く見てやっても、と思うか

      やっぱり医学生なんだから厳しくやったれ、と思うかは皆様しだいでしょう。

 

まとめ                               

だいたい、以下の流れを辿ったのだと思われます。

 

  1. 「今年から神経細胞学先生かわったじゃん。過去問も先輩もあてにならねぇ」
  2. 「あの先生、組織学では本試と追試同じ問題だから、神経もそれに賭けるか!!」
  3. しかし現実はそうはいかなかった。
  4. m9←イマココ

 

 

最後に

 

今の段階で、本当に全員留年するのか、定かではありません。

おそらく、追追試やレポートなど、救済措置があるのでは、というのが私の予想です。

しかし、私の予想は外れます。。。

 

医学部の(割とずっと前の)先輩として最後に述べさせて頂きますが、

 

今回、彼等は大きな失敗を演じました。

しかし、そう遠くない未来、彼等も医師として責任ある立場にならねばなりません。

そして、現に、多くの学生が紆余曲折を経ながらも、まともな医師になっていきます。

 

私の主観なのですが、医学生の多くは

学力的には、ある水準を大きく超えている……のかもしれませんが(自信持って言えない)

精神的にはまだまだそこらへんの20代前半の若者と変わりません。

 

しかし、数年のうちに、医師という、人格の素晴らしさも求められる存在にならねばならぬ。

そこに多くの葛藤を持ちながら、途方もない量の勉強をしています。

 

 

医学生に出会ったときは、「大変だね」と労いの言葉を、

しかし、それだけだと彼等は調子に乗るので「しっかり頑張れよ!!」と発破をかける言葉を

心でつぶやいたり、実際にかけてやってください。

 

 

 

閲覧頂き、ありがとうございました。

 

【追記】2014/2/8

 

あまりにも多くの方に見られているようで、恥ずかしいです。

「画像が欲しい」とのアドバイスを頂きましたが、

さて、何の画像を載せればよいのやら…

 

とりあえず、世間の議論が「過去問丸暗記」で白熱しているようなので

過去問の画像を載せてみます。

 

知り合いのずっとずっと後輩の子に借りたので

私とっては「未来問」ですが…

 

     写真 3.JPG写真 1.JPG

 

これは、今回物議を醸した神経細胞学の去年までの試験

(今年は先生が変わったので、これではありませんが)

の「口頭試問の部」の過去問だそうです。

 

この中から何問か訊かれるので、学生たちは必死で覚えるのだそうです。

「暗記だといっても、これじゃ普通の勉強ですよ」とは持ち主の学生の弁です。

 

また、これとは別に筆記試験もあるらしく、そちらは問題が毎年変わるため

過去問は使えず、授業のレジュメや教科書で勉強したそうです。

 

 

 

この画像の掲載に問題がある時はアドバイスにてお教え下さい。

削除いたします。

 

【追記終】



 【追追記】2014/7/9


すっかり下火になりましたが、折角なので最後まで述べ

この事件について、最終的なまとめとしたいと思います。



・事件発生の背景


今回、学生が全員不合格だったのは

学生の予想を裏切って、先生が本試と追試の問題を変えた為ですが

(勝手に予想をした学生に非があるという考え方も勿論ありますが)


その先生が、追試で問題を変える原因となった

とある学生の行動がある、という話を聞いたので書き留めておきます。


というのは、どうも先生の作る難しいテストに辟易した学生の一人が解答用紙に


「先生のテストは難しく、自分は勉強していない。

追試で同じ問題が出るだろうから、そちらに向けて勉強する」という文言を

(原文ママではありません。聞いた話なのでニュアンスが異なる可能性は大いにあります。)

書いてしまい、それに先生が激怒した、という経緯があるらしいのです。






・2013年度二年生の最終的な進学について


結局、彼等は今回の騒動により留年とはならなかったようです。

全員が進学したかと言えば、寡聞にして存じ上げませんが

例年の範疇を超えて留年になった学生が多いとは聞きません。


どうやら、年度末に件の先生が救済措置で補講を行ったようです。

出席や小テストなど、なかなかにシビアなものだったという話も聞きます。



いずれにせよ、彼等の多くは今三年生になって、様々な臨床的知識を学んでいるはずです。


各々が目指す医師像を具現化すべく、勉学に勤しんでもらいたいものです。


【追追記終】



                               

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