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VirtualBoxで作成した仮想マシンにLinuxを導入してみよう(1)

ライターさん(最終更新日時:2014/3/22)投稿日:

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はじめに

仮想化は巨大な資源を持つPCの活用法の一つ

近年、マルチコアCPUや、4GBを超える搭載メモリーなど、PCの資源が巨大化しています。日常的な用途ではそこまで巨大な資源は必要ありません。しかし、これを存分に活かすことができる分野があります。その一つが仮想化です。ここでは、Windowsパソコン上で、同じIntel x86系をプラットフォームとするゲストOSを動作させる、ネイティブ仮想化と呼ばれる技術を実現するためのアプリケーションであるVirtualBoxの利用法を記します。


VirtualBoxについて

VirtualBoxは元々Innotekという企業によって開発されたものですが、この会社がSun Microsystemsに買収され、さらにSunがOracleに買収されたことで、現在ではOracleが開発元となって配布されています。正式な製品名はOracle VM VirtualBoxです。基本機能はGPLライセンスによるオープンソースとなっていますが、ライセンス条件などによってソースコードが公開できない機能を追加するために、拡張パッケージを後から追加することができる構造になっています。


VirtualBoxの機能

VirtualBoxは仮想マシンの作成およびその動作を管理するためのアプリケーションです。管理マネージャーで、仮想マシンに割り当てるCPUの数やメモリー、接続する仮想的なハードディスクなどの設定を行います。ホストとなるコンピューターの資源を割いて仮想マシンに与えることになりますから、ホスト自身が予め持つ資源はそれなりに必要です。このノートでは、以下のスペックのパソコンでホストOSを動作させています。


  • Windows 8.1 64bit版
  • Intel Core i7-3770 3.4GHz
  • DDR3 PC3-12800 8GB
  • Intel HD 4000 Graphics


VirtualBoxのセットアップ

ダウンロード

まずはVirtualBoxを公式サイトからダウンロードします。

https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads


開かれたページから、「for Windows hosts」と記された右側のリンクをクリックすることで、インストーラーをダウンロードすることができます。また、少し下にある「Extension Pack」の右側にある「All supported platforms」というリンクをクリックしてダウンロードしておきましょう。 

1.png


インストール

ダウンロードしたVirtualBox-4.x.x-xxxxx-Win.exe(xの部分はバージョン番号やビルド番号)を実行してインストーラーを起動します。特に設定変更の必要はないでしょう。インストーラーの表記は英語ですが、アプリケーション自体は多言語対応しているため、インストール後は特に何もせずとも日本語に対応します。 

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インストールができたら、とりあえず起動してみましょう。下図のようなマネージャーが開かれます。日本語化されていることが確認できるでしょう。 

3.png


拡張機能のインストール

まずは、本体のインストーラーと一緒にダウンロードしたExtension Packのインストールを行います。これは、冒頭で記した拡張機能パッケージの一つであり、USB 2.0デバイス機能などを追加するものです。なお、拡張機能のインストールには管理者権限が必要です。ログインしているWindowsのアカウントの種類が「標準」であった場合、VirtualBoxのショートカットアイコンを右クリックして「管理者として実行」を選択し、管理者アカウントとそのパスワードを入力して、管理者権限でVirtualBoxを起動してください。


メニューの「ファイル」から「環境設定」を選択すると、VirtualBox全体の設定画面が開かれます。左側のリストから「拡張機能」を選び、下図の赤枠で囲った追加ボタンをクリックします。 

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ファイル選択ダイアログが開きますので、ダウンロードしたExtension Packのファイル(拡張子vbox-extpack)を選択します。すると、下図のような確認が表示されますので、「インストール」をクリックします。 

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続いて、ライセンス条項が表示されます。最下行まで表示させなければ次に進めないので、スクロールバーで最後まで表示させて「同意します」をクリックします。 

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拡張機能が正常にインストールされれば、下図のように設定画面上に表示されます。

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なお、VirtualBox本体をアップデートすると、マネージャーを起動したときに拡張機能のアップデート版があることが通知されます。ここで更新版をダウンロードしてインストールすることができるので、更新のときにはダウンロードサイトからExtension Packを再入手する必要はありません。 

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その他の設定

他の設定では、「ホストキー」の設定を変更しておくことをお薦めします。ホストキーとは、ホストOSとゲストOSの間を行き来したり、ゲストOSで特殊な操作をしたりするのに使用するキーです。デフォルトでは左側のCtrlキーが割り当てられていますが、日常の操作で左Ctrlを頻繁に使う人にとっては勝手が悪いでしょう。


このキー割り当ては、設定画面の左側で「入力」を選択、「仮想マシン」タブをクリックして表示されるリストの一番上にあります。「ショートカット」と表示された列をクリックするとキー入力待ちとなり、そこで入力したキーが新たに割り当てられます。ここでは、「ホストキーの組み合わせ」の右側の列をクリックし、ホストキーとしてApplicationキーを割り当ててみました。ここは自分の好みでゲストOSの使用の妨げにならないキーを選択しましょう。 

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仮想マシンの作成手順

仮想マシンを作ってみよう

例題として、Linuxディストリビューションの一つであるUbuntu 13.10の64bit版をインストールするための仮想マシンを作成してみます。仮想マシンを作成するまでには、多くの設定項目があります。初心者には、その一つ一つの意味を理解するのも一苦労でしょう。ここでは画面ごとにその内容を解説します。


作成までの流れ

管理マネージャーの「新規」ボタンを押すと、 下図のような名前とOSを指定する画面が表示されます。名前は単なるラベルなので何でも良いのですが、ここでVirtualBoxが想定しているOSの名称を入力すると、タイプとバージョンのところが自動的に連動するようになっています。もちろん、これを手動で変更することは可能です。なお、タイプおよびバージョンの部分は、この先の仮想マシンの標準設定を判断する材料として用いるためのものであり、このリストにないOSはインストールできないということではありません。

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次に、仮想マシンに割り当てるメモリーサイズを設定します。仮想マシンを動作させているときは、ここで設定したサイズのメモリーが専有されることになるため、物理的に搭載しているメモリーに対して割合が大きすぎると、ホストOS自体の動作が悪化してしまいます。どんなに多くても、物理メモリーの半分程度にしておきましょう。 

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次に、仮想ハードディスク(下図表示では「ハードドライブ」となっていますが、日本ではハードディスクという呼び名が一般的でしょうから、本ノートでは「仮想ハードディスク」と表記します)をこの設定の中で割り当てるか選択します。Linuxコミュニティや仮想マシンコミュニティなどで、OSインストール済みの仮想ハードディスクのファイルを配布しているところもあり、この画面でそれを利用するように設定することも可能です。ここでは自分自身でOSをインストールすることが主題なので、新規に仮想ハードディスクを作成することにします。 

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次にその仮想ハードディスクのタイプを設定します。多くの選択肢がありますが、基本的には一番上のVDIで良いでしょう。なお、他の選択肢はいずれも競合製品の方式であり、VMDKはVMware、VHDはVirtual PCやHyper-V、HDDはVirtuozzoという製品の方式です。また、QEDおよびQCOWは、オープンソースによるエミューレーターであるQEMUというソフトウェアの方式です。

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ヒント

  • Virtual PCは、元々は後にMicrosoftに買収されるConnectixという企業の製品でした。その方式であるVHDは、後継製品であるHyper-Vにも受け継がれています。また、Windows 7以降ではVHDのサポートが標準機能として実装されていて、WindowsでVHDファイルを作成したり、ドライブとしてマウントしたりすることもできます。そうして作られたVHDファイルをVirtualBoxで利用することも可能です。


次に、その仮想ハードディスクとなるファイルのサイズを可変とするか固定とするかを選択します。


可変サイズは、仮想ハードディスクを作成したときのファイルサイズが極めて小さく、仮想マシン内でのディスク使用量の増加に伴ってファイルサイズを大きくしていく方式です。しかし、一度拡大されると仮想マシン内でのディスク使用量を減らしてもファイルサイズは小さくならず(小さくする方法は存在するが、かなり手間がかかる)、また仮想マシン内でのディスクアクセスのパフォーマンスが悪いという欠点があります。また、仮想ハードディスクのファイルサイズ増大によって、物理ハードディスクの容量不足を招く可能性があります。


固定サイズは、仮想ハードディスクを作成する時点で、最初から指定された容量を確保する方式です。このため、仮想マシンの運用によって物理ハードディスクが容量不足になることはありません。仮想マシン内でのディスクアクセスのパフォーマンスも、可変サイズに比べると良好です。ただし、最初にファイルを作成するのに時間がかかります。


ハードディスクの残容量にさえ気を付ければ、瞬時に作成できる可変サイズの方がお手軽ですから、ここでは可変サイズを選ぶことにします。

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次に、その仮想ハードディスクのサイズを設定します。ここはインストールするOSとその使い道との相談です。しかし、可変サイズであればここで大きな容量を設定しても直ちに物理ハードディスクを消費するわけではありませんし、大雑把に決めれば良いでしょう。 

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ここまでで仮想マシンの作成が完了します。 

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作成後の設定

この作成した仮想マシンをすぐに起動するのではなく、少し設定を変更します。マネージャー上で作った仮想マシンが選ばれている状態で、「設定」ボタンを押します。


まずは、「一般」の項目から「高度」のタブを選択し、「クリップボードの共有」を「双方向」に設定します。これが有効になっていると、ホストOS側のブラウザで調べて控えておいたURLをコピー&ペーストでゲストOSのブラウザに貼り付けることができるなど、便利な場面がいくつもあるでしょう。なお、この機能を使うためには、ゲストOSにGuest Additionsというプログラムをインストールする必要があります。 

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次に、「システム」の項目から「プロセッサー」タブを選択して、プロセッサー数を設定します。この設定により、仮想マシンをマルチプロセッサー構成で動作させることができます。物理プロセッサー数の半分程度を目処に設定すると良いでしょう。

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次に、「ディスプレイ」の項目の「ビデオ」タブで、ビデオメモリーの設定と3Dアクセラレーションの有効化を設定します。ビデオメモリーはデフォルトの12MBでもフルHDサイズ(1920x1080)の32bitカラー出力には足りるので、あまり設定値を変える意味はないでしょうが、大したサイズでもないのでここでは最大値に振っています(いい加減です)。 3Dアクセラレーションについては、インストールするディストリビューションが採用しているデスクトップがそれを求めるのであれば、チェックを入れておく必要があります。

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ひとまずは設定はここまでにしておきます。本ノートではここまで、以降は「 VirtualBoxで作成した仮想マシンにLinuxを導入してみよう(2)」に続きます。


改版履歴

(2014/03/01)初版


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