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VirtualBoxで作成した仮想マシンにLinuxを導入してみよう(2)

ライターさん(最終更新日時:2016/9/26)投稿日:

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つづき

VirtualBoxで作成した仮想マシンにLinuxを導入してみよう(1)」では仮想マシンの作成までを行いました。このノートでは、この仮想マシンにUbuntu 13.10をインストールし、基本的な設定を行うまでの手順を記します。


Ubuntu 13.10の入手

ISOイメージをダウンロード

Ubuntuホームページ

https://www.ubuntulinux.jp/ 


ほとんどのLinuxディストリビューションは、インストールのための媒体として、ISO 9660方式のCDまたはDVDのイメージファイルを配布しています。Ubuntuも同様で、ホームページの「Ubuntuのダウンロード」から移動する下図の画面で、「日本語Remixイメージのダウンロード」を選択し、拡張子isoのファイルをダウンロードします。

6.png


ちなみに、「日本語Remix仮想ハードディスクイメージのダウンロード」の方を選ぶと、(1)のノートで記したVHD方式の仮想ハードディスクにUbuntuがインストール済みのファイルを入手することができます。


仮想マシンにISOイメージをセット

仮想マシンの設定画面で「ストレージ」を選ぶと下図のような画面になります。「コントローラー:IDE」にぶら下がった仮想CD/DVDドライブは、デフォルトでは「空」となっています。ここをクリックし、右側の「属性」の部分でCDのアイコンをクリックし、「仮想CD/DVDディスクファイルの選択」を選んで、先にダウンロードしたISOイメージファイルを選択します。これで、仮想CD/DVDドライブにこのDVDを「挿入」したことになります。 

13.png


仮想マシンにUbuntuをインストールする

マネージャーに戻って、仮想マシンを選択した状態で「起動」ボタンを押すと、仮想マシンが起動してDVDからブートされます。Ubuntuの場合、最初からインストーラーが起動して下図のようなダイアログが表示されます。最初は英語になっていますが、左側のリストから「日本語」(一番下にある)を選択して、「Ubuntuをインストール」のボタンをクリックします。 

15.png

 

ここからは、特別な設定変更は必要なく、流れに沿ってインストールを進めます。住んでいる地域、キーボードレイアウトは最初から適切な値になっているはずです。ユーザー名はアルファベット小文字を基本に、記号はハイフンとアンダーバーを使う程度にすることをお薦めします。


Ubuntu 13.10の場合、Ubuntuが提供しているオンラインストレージサービスであるUbuntu Oneのアカウントについて問い合わせがあります。特に用がなければ、「Login later」を選択すればスキップできます。 

16.png


ヒント

  • Ubuntuは最も広く知られたディストリビューションでありながら、近年は批判が強まっています。それは、上記のような自社サービスへの誘導があったり、インストール後のデスクトップでの検索機能を外部サイトと結合するLensという機能があったりすることによります。さらに、デフォルトでそのLensが通販大手のAmazonと結びついており、同社が販売している商品が表示される仕組みになっていることが、火に油を注いでいるわけです。ここではUbuntu 13.10の導入法を紹介していますが、そうした検索ワードが意図しないところに送られることを嫌うのであれば、Lensをアンインストールしたり、他のディストリビューションを選択することも考えた方が良いでしょう。


インストールが完了すれば、再起動を求める表示が出ます。これを選べば、自動的にDVDをイジェクトしてEnterキーを押すよう求める表示が出て、その入力で再起動します(実物のパソコンと同様の動作)。ただ、仮想マシン側でこの要求を受け付ける処理に問題があるのか、いつまで経っても再起動がかからないことがあります。そうした場合は、仮想マシン側ウィンドウのメニューの「仮想マシン」から「リセット」を選んで、強引に再起動してしまいましょう。 

17.png


再起動するとログイン画面が表示され、設定したユーザー名とパスワードを入力すれば、Ubuntuが採用しているデスクトップ環境である「Unity」の基本画面に移ることができます。 

18.png


インストール後の設定

端末を開く

まずは「端末」というアプリケーションを開いてみましょう。これはWindowsで言うところのコマンドプロンプトのような、コマンド入力式のCUICharacter User Interface)を提供するものです。Windowsでは、プログラミング言語を学ぶなど特別な用がなければコマンドプロンプトを必要とする機会は少ないでしょうが、Linuxでは日常的な作業でも端末を使いこなすことが極めて重要です。


Unityでは、標準では左側に特によく使うアプリケーションのアイコンを並べるランチャーを配置しています。この一番上にあるアイコンをクリックすると、メニュー画面が開きます。上の方にある検索ボックスに「tan」あたりまで入力すると、アプリケーションの候補として端末が表示されるはずです。これを選べば端末が開かれます。 

19.png


端末を開くと、


keicha_hrs@ubuntupc:~$


といった文字列が表示されます。これを「プロンプト」と呼びます。標準では


<ユーザー名>@<コンピューター名>:<カレントフォルダー>$


という構成になっています。「~」(チルダ)はホームフォルダー(/home/<ユーザー名>)を表しています。末尾の$は、一般ユーザー権限でコマンド入力待ちであることを表しています。Linuxでは、$は一般ユーザー、#はスーパーユーザー(管理者ユーザー)であることを示すプロンプトとするのが慣例です。よくコマンド入力の例示で


$ ls

# apt-get update


みたいな記述が見られますが、この行頭の文字はユーザーの権限を表すものであり、コマンドとして入力するものではありません。本ノートの以後もそれに従います。


ホームフォルダー直下の英語化

Ubuntuの源流であるDebianをベースとするディストリビューションでは、インストール言語に日本語を選択してインストールすると、ユーザーフォルダーの直下に「ドキュメント」「ダウンロード」などの日本語を使ったフォルダーが生成されるようになっています。しかし、端末を用いたコマンド操作が多いLinuxでは、日本語フォルダー名は何かと不便です。ところが、これらのフォルダーはシステムの各所に結びついているため、手作業でリネームするといろいろ不都合があります。そこで、端末で次の通りコマンドを入力します。 


$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update


すると、下図のように置き換えを確認するメッセージが表示されるので、「Don't ask me this again」にチェックを入れて「Update Names」ボタンをクリックします。これでフォルダー名が置き換わります。これはDebian系Linuxを扱う際のセオリーとして覚えておくべきです。

20.png


Guest Additionsのインストール

次に、VirtualBoxが提供するゲストOS用ツールであるGuest Additionsをインストールします。ゲストOS側ウィンドウのメニューの「デバイス」を選択し、一番下にある「Guest AdditionsのCDメージを挿入」を選択します。すると、Guest Additionsのインストーラーが入ったISOイメージが仮想CD/DVDドライブに挿入されます。 

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挿入するとインストーラーがオートランによって起動するようになっていますが、OSによって下図のような警告が表示されます。ここでは問題はないので「実行する」を選択します。するとユーザーのパスワードを求められるので入力すると、Guest Additionsをコンパイルしてインストールする操作が自動的に行われます。

22.png


注意

  • Guest Additionsのコンパイルには、C言語コンパイラとカーネルのヘッダーファイルが必要になります。Ubuntuでは標準でそれらが最初からインストールされているために問題なく処理できますが、ディストリビューションによってはそれらを先にインストールしなければGuest Additionsのコンパイルができない場合があります。


Guest Additionsの機能を完全に有効にするためには再起動が必要ですが、その前に端末を開いて次の操作を行いましょう。


$ sudo adduser <ユーザー名> vboxsf


これは、Guest Additionsのインストールによって作られたvboxsfというグループに、自ユーザーを参加させるというコマンドです。これを実行したら、一度仮想マシンをシャットダウンします。画面右上の歯車アイコンをクリックするとメニューが出てきて、その中にシャットダウンが存在します。


ヒント

  • adduserコマンドでグループにユーザーを追加できるのは、Debian系ディストリビューション特有の機能です。Red Hat系など他の系列のディストリビューションでは他の手段を取る必要がありますが、ここでは省きます。


共有フォルダーの設定

ここで、ホストOSとゲストOSの間で、特定のフォルダーの内容を共有することができる共有フォルダーの設定を行います。仮想マシンのシャットダウン後、マネージャーで再び設定画面を開きます。左側の項目から「共有フォルダー」を選択し、右側のフォルダーに+記号が付いたアイコンをクリックすると、ホストOS側で共有するフォルダーを指定することができます。「自動マウント」にチェックを入れると、毎回自動的にこのフォルダーをゲストOS側にマウントするようにできます。


ここでは、ユーザーフォルダーの直下に「VMShare」というフォルダーを作って、それを選択してみました。 

14.png


設定後に仮想マシンを再び起動し、ログインします。Ubuntuの場合は/media/sf_VMShareが共有フォルダーになっています。「sf_」の後ろの文字列は、ホストOSの共有フォルダー名になります。このフォルダーは、vboxsfグループに参加したユーザーであれば読み書きが可能になります。先の手順で、シャットダウン前にadduserコマンドを実行したのはこのためです。


実際に試してみましょう。ゲストOS側のsf_VMShareフォルダーと、ホストOS側のVMShareフォルダーを並べて、ファイルを作ったり消したりしてみます。ほぼ瞬時に相手のOS側に反映されることがわかるはずです。これを用いれば、容易にファイルの受け渡しができます。 

23.png


仮想マシンの保存

仮想マシンでの作業を終了したいとき、シャットダウンではなくウィンドウ右上の×ボタンをクリックしてみましょう。すると、下図のようなダイアログが表示されます。ここで、一番上の「仮想マシンの状態を保存」を選択すると、仮想マシンのメモリーの内容をファイルとして保存してから閉じられます。 

41.png


こうして閉じた仮想マシンは、マネージャー上で「保存」と表示されています。この仮想マシンを再び起動すると、保存したメモリーの内容がロードされ、通常のOSの起動よりも遥かに早く復旧することができます。巨大なプログラムをコンパイルしていたり、動画ファイルをエンコードしていたりといった作業の真っ最中に保存を行っても、復旧後はきちんと再開されます。


ネットワークアダプターの種類

ここでは具体例は示しませんが、最後にネットワークアダプターの注意点について。 仮想マシンの設定で「ネットワーク」を選ぶと、下図のような画面になります。デフォルトではアダプター1が有効化され、「NAT」に設定されています。

42.png


NATNetwork Address Translation)とは、異なるネットワークの境界で双方のIPアドレスの変換を行うための機能です。一般家庭で用いられるブロードバンドルーターも、ローカルネットワークとグローバルネットワークのアドレス変換を行うNATの機能を持っています。VirtualBoxにおいては、ゲストOSが参加する仮想的なローカルネットワークと、物理的なローカルネットワークの間に立つ仮想NATとしての役割を持っています。


この仮想NATは、仮想ネットワーク内から外側へのリクエストは透過するのでゲストOSから普通にブラウザなどでインターネットにアクセスできますが、セキュリティの観点からゲストOS方向へのリクエストは遮断されるようになっています。ですから、例えばゲストOSにHTTPサーバーを構築し、ホストOSのブラウザでURLにゲストOSのIPアドレスを入力しても、この設定ではHTTPリクエストがゲストOSに届かないためにページを閲覧することはできません。


これを解決する方法が2つあります。


1つは、アダプターの割り当てを「ブリッジアダプター」にすることです。これは、仮想マシンをホストOSと同じローカルネットワークにぶら下がるようにする仮想アダプターです。ゲストOSのIPアドレス設定をDHCPによる自動取得にすれば、ブロードバンドルーターなどのDHCPサーバーからIPアドレスを貰って稼働させることもできます。この設定であれば、ローカルネットワークのHUBにもう1台コンピューターを繋いだのと同じことになるので、前述のHTTPサーバーの例もページ閲覧が可能になります。


しかし、この方法だと同じローカルネットワークに繋がっている別のコンピューターからも仮想マシンへのアクセスが可能になります。それでは都合の悪いケースもあるでしょう。


そこで、アダプター1の設定はNATにしたまま、アダプター2を有効にし、この割り当てを「ホストオンリーアダプター」にするのが2つ目の解決方法です。 

43.png


ホストオンリーアダプターとは、ホストOSとゲストOS間のみ通信が可能なネットワークを構成するものです。このアダプターはホストOSからゲストOSへのリクエストを透過しますから、先のHTTPサーバーの問題もクリアできます。尚且つ、ローカルネットワークの他のコンピューターからはゲストOSにアクセスすることはできません。アダプター1によってゲストOSからインターネットへのアクセスもできます。ゲストOS上で稼働させたサーバーとの通信試験などが目的であれば、この形が最も安全でしょう。


これでおしまい

後編は余談が多くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。ご意見、ご希望があれば、遠慮無くお寄せいただければと思います。


改版履歴

(2014/03/01)初版

(2016/09/26)今更記述間違いに気が付いたので修正


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