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氷の魔法をマジメに考える〔後編〕

ライターさん(最終更新日時:2014/1/22)投稿日:

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注意

この知恵ノートは前後編の後編にあたります。
お手数ですが、先にこちらの前編をお読みください。

知恵ノート:氷の魔法をマジメに考える〔前編〕

その他の可能性は?

どうやら、その場の空気中や土中にある水分を利用する以外の方法では、氷を作り出すのはなかなかに無理があるようです。
しかしゲームなどでは、空気や地面が乾燥した場所でも平気で氷の魔法を使っています。一体どのように材料の水を調達しているのでしょうか?

想像できる可能性を並べてみました。




物質を変換している

先人達が思い描いた「錬金術」の要領で、周囲にある物質の原子を水素原子と酸素原子に作り変えて水を作り出している、とか。

物理法則に縛られた私達の世界では、原子の種類を変えるには核分裂反応核融合反応といった扱いが極めて難しい反応を用いなければならないのですが、そこは魔法特有のでクリアしているのでしょう。きっと。

もっとも、ある物質を別の物質に変換できるような能力があるのならば、わざわざ材料の水から作り出して氷を作って攻撃するようなまどろっこしい事をするよりも、直接その力を使えばもっと強力な攻撃ができそうな気もします。




別の場所から水を召喚している

魔法が使える世界では、別の世界から精霊や幻獣を呼び出す「召喚魔法」がよく登場します。
魔法によって別の世界と空間を繋げるのであれば、異世界、あるいは同じ世界の別の場所から水を調達する事もできるのかもしれません。

……どうやって空間を繋いでいるのかって?

それはもう言うまでもなく、魔法特有のが起こっているのです!(`・ω・´) キッパリ!!

もっとも、空間を繋げられるような能力があるのならば、水を呼び出して氷を作って攻撃するようなまどろっこしい事をするよりも、直接その力を使えばもっと強力な攻撃ができそうな気もします。


――どうも、水が無い場所に水を生み出すというのは、氷で得られる攻撃力に見合わないほどハードルが高い事のようですね。

これなら素直に炎の魔法でも使った方がよほど簡単かつ確実に殺傷能力が得られそうです。




実は氷柱を作り出すまでもない?

ここまで、魔法によってが起こせる前提で、目標地点の温度を急激に下げる事ができるとして話を進めてきました。
もしもそれが可能だとしたら、実は、わざわざ水分をかき集めて氷柱など作らなくても、十分な攻撃力を得る事ができます。

凍らせるべき水分は、相手の体内にあるのです。


人間の場合、体全体に占める水分の割合は、新生児で80%近く、それから成長し年齢を経るごとに水分量は減ってゆき、高齢者では55%前後程度にまで減少します。

男女差、及び体型などによる個人差もありますが、一般的な成人で水分量はおおよそ60%前後といったところです。
人間をはじめ、ほとんどの脊椎動物は半分以上水分でできているのです。

体を構成する細胞のひとつひとつは「細胞内液」という液体で満たされていますし、細胞の間には間質液が、全身に張り巡らされた毛細血管には血液が流れています。
(間質液と血液の液体成分である血漿を総称して「細胞外液」と呼びます。)

もしもこの体内の水分が凍りつけば、液体から固体になる際に約10%体積が増えるその過程だけで細胞が損傷すると考えられますし、血流が停止した箇所には酸素や栄養が行き渡らなくなり、やがて壊死してしまいます。

そして、脳など重要な臓器の血流が凍りついて停止すれば、死に至るのは想像に難くないでしょう。




相手の体を直接冷却した場合のイメージ

魔法による冷却がどのように進行するかは、残念ながら見た事がないので想像に頼るしかありませんが、推測される見た目の状況としては、テレビ番組の実験映像などでたまに紹介される、液体窒素による急速冷凍が近いと思われます。

液体窒素とは、窒素を沸点である-196℃(1気圧下の場合)以下の温度まで冷やして液体にしたもので、冷却剤として用いられています。

この液体窒素に水分を含んだものを浸すと一瞬で凍りつきます。新鮮なバラも一瞬で固まり、握り潰すとバラバラに砕けてしまいます。
もちろん、人間の指などもあっという間に凍り、凍傷になってしまうので、直接触れるのは非常に危険です。

液体窒素そのものや、それによって凍った物体の周囲には、下に向かって沈み込む白い霧のようなものが発生します。ドライアイスでも同様に見られるものですね。

これは、周囲の空気が冷却され、そこに気体の水蒸気の状態で含まれていた水分がその温度の空気では含みきれなくなり、液体の細かい粒子となったものです。
冷却された空気は常温の空気よりも比重が重くなるため、下向きの気流が発生し、この霧も下に向かって沈み込みます。

また、凍った物体の表面には、その空気中の水分が固体の結晶となって付着します。いわゆるです。

魔法によって急激に温度を下げられ、水分を含んだ生物の体が急速に凍結させられた場合も、同様にその体の周囲には沈み込む白い霧が発生し、が付着すると考えられます。

空気中の水分量が多ければ薄い氷に包まれたような状態になるかもしれません。

 

すなわち、一瞬で巨大な氷柱を作り出せるほどの冷却能力を自在に操れるのならば、たとえその場に凍らせる水が無くても、その魔法は一撃必殺の恐るべき殺傷能力を発揮するのです。

一見地味ながら、冷気系攻撃魔法というのは本当は恐ろしいものなのです。


注意

ただし、相手の体内の水分を頼りにする場合は、機械や骸骨の魔物など、体内に水分をほとんど含んでいない相手への効果は期待できません。
魔法をかける相手は慎重に選ぶ必要があります。
 


まとめ

魔力によって目標地点の温度を急速に下げる事ができる前提ならば、冷気系攻撃魔法は周囲に水分が無い環境でも十分な攻撃力を発揮する事ができます。
威力だけを考えるならば、わざわざ氷柱や氷の塊を作り出す必要はありません。

それでもどうしてもゲームなどの巨大な氷柱や氷の塊のエフェクトを再現したい場合には、湿度の高い場所や、地面にたっぷり水分が含まれている場所を選びましょう。


全国の魔法使いの皆様のお役に立てれば幸いです。m(_ _)m

 

 

 

 

追記:実はあの氷は水ではないのでは?

読者の方から貴重なアドバイスを頂きました。ありがとうございます!m(_ _*)m

 

>水だけが凍っているのではないと思います。

 

>俺がこれ見て今考えた説;酸素や窒素を凍らしている なんか出てくる氷は結構青っぽいから酸素の固体とも考えられる -220℃くらいにすりゃ酸素も窒素もこおるし

 

私はここまで、冷気系攻撃魔法で出現する氷は水が凍ったものであるという前提で話を進めてきましたが、水ではなく空気中に大量に存在する酸素や窒素が固体化したものであるという可能性に考えが及んでいませんでした。(゚▽゚;)

 

確かに、酸素は-218.4℃、窒素は-210.0℃まで温度を下げれば固体になります。特に酸素は液体及び固体の状態では薄く青みがかった色をしており、ゲームなどのエフェクトで氷の結晶が青っぽく描かれている事が多い点にも通じています。

また、酸素も窒素も常温では気体になるため、多くの作品に共通して、攻撃が終了し、結晶が消滅した後でその場に液体の水が残らない事の説明までつけられてしまいます。

 

こちらの方が、固体酸素と固体窒素の動画を紹介してくださっています。

 

固体酸素  Solid Oxygen

 

固体窒素  Solid Nitrogen

 

ゲームなどで描かれる冷気系の攻撃魔法は、作品にもよりますが、氷の結晶を出現させる他に、吹雪を巻き起こしたり、明らかに水を元にしていると思われる雪の結晶が描かれていたり、その系統の魔法及び使い手の属性が「水系」と分類されていたりと、何かと水との関わりが強い傾向があるようです。

恐らくゲームの作り手の方々も、エフェクトとして出現する巨大な氷の結晶は水が凍ったものを想定している例が多数を占めているのでしょう。

 

しかし、温度を下げる方法を魔法特有のでクリアしているという前提に立つならば、実は強大な魔力で-218.4℃を下回る低温を作り出し、酸素や窒素を凍らせているという可能性も無視できないようです。

実際、『ファイナルファンタジー』シリーズや『ポケットモンスター』シリーズには「絶対零度」(ぜったいれいど)の名を持つ技が登場しています。これらが名前に偽りなく絶対零度、すなわち-273.15℃を作り出せる力を持っているとしたら、酸素や窒素も凍りつくはずです。

 

というわけで、「凍っているのは酸素や窒素かもしれない」という説を新説としてここに追記しておきます。

 

 

 

>というか、あなたの想像する「氷の魔法」と私の想像する「冷凍魔法」が違うのかな? あなたの想像する「氷の魔法」と凍気とか超低温というよりは「氷」をぶつけて敵を倒すって感じなのですか?

 

>単なる氷の飛び道具なら、わざわざ氷にしなくても「岩」とかでも同じなのでは? 冷凍魔法はあくまで超低温攻撃だと思いますよ。聖闘士聖矢のダイヤモンドダストみたいな・・・

 

アドバイスありがとうございます。m(_ _*)m

リンク先の知恵ノートも楽しく読ませていただきました。言われてみれば確かに、炎系の魔法など「温度を上昇させる方向に操る手段」での相殺が可能なら、冷気系魔法は不利なのかもしれませんね。(゚o゚;)

 

なお、この知恵ノート(前後編)では、あくまで、ゲームなどで冷気系魔法を使った時によく現れる巨大な氷を作るのに(それが水でできていると仮定して)どこから水分を調達しているのか、という話に焦点を当てているので、その効率や攻撃力についてはあまりマジメに取り扱っていません。すみません。

おっしゃる通り、その攻撃力が「氷の塊をぶつける事」に依存しているのなら、岩でもぶつけた方がよほど強い、という事になるでしょうね。その点は私も以前から常々そう思っていました。

冷気系魔法には氷の塊を空中に浮遊させるエフェクトもたまに出てきますが、それが可能な魔法使いなら岩といわず刃物でも浮かせて操った方がよほど殺傷能力が高そうです。

 

残念ながら私の身近には冷気系魔法の使い手がおらず、実際の魔法は見た事がないので、ゲームやアニメなどの創作物の中での描写を参考にするしかないのですが、そのダメージソースが冷気そのものなのか氷によるものなのかはその作り手の方の表現によって様々です。

例えば往年のRPG『ファイナルファンタジー4』(SFC)のブリザガなどは、大量のつららを敵に降らせて攻撃しています。冷気属性を持っているのでまさかつららの打撃だけで攻撃しているとは思えませんが、冷気による冷却とつららの打撃を複合させているようなイメージなのかな、と想像しています。

『聖剣伝説3』(SFC)のアイススマッシュなんて完全に「氷の塊をぶつける魔法」で、冷気っぽさは感じられません。あれこそ岩か何かでもいいのでは……。(^-^;)

 

そのように、ゲームの冷気系魔法のエフェクトにもいろいろありますが、比較的多数を占める「敵の体を包み込むように氷の塊が発生する」というタイプについては、氷で攻撃している、というよりも、あくまで攻撃の主役は冷気で、その副産物として「冷たくなっていますよ」というのが見た目にもわかりやすいように氷の塊が描かれているものが多いのではないか、と作り手の方の意図を勝手に推測しています。言ってしまえば氷はビジュアル重視のオマケです。

……そうでもしないと冷たさを画面で伝えるのはなかなか難しいですし、派手さに欠けてしまいますからね。

 

そういうわけで、今回の知恵ノートでは「あのでっかい氷の水分どこから来てんのよ?」というテーマを扱っており、またゲームなどの一部の魔法では明らかに冷気よりも氷による打撃をダメージソースにしているものも見受けられたりしていますが、多くの冷気系攻撃魔法の攻撃力の主要因は超低温であるはず、という点には激しく同意します。というかそうでなければ冷気系攻撃魔法の立場がありませんので。(^-^;)

少々誤解を与える文面になってしまった事、お詫び致します。m(_ _)m

 

あー……そういえばアニメオリジナルで水晶聖闘士が登場した事で「師の師といえば我が師も同然」という妙なコトになってたなぁ……。(^-^;)

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