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アルコール依存症の離脱症状(離脱症候群)について

ライターさん(最終更新日時:2017/2/7)投稿日:

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●はじめに


長期にわたって、しかもある程度多量の飲酒を続けていた人が急に飲酒を止めると、「離脱症候群」(離脱症状)という非常に不快な症状を呈する事があり、アルコール依存症となった方の多くは、これを経験しています。また診断を受ける前からこのような不快感に悩まされている事も多くあります。

昔は「禁断症状」などと言われていましたが、正しくは離脱症候群(離脱症状)と呼びます。


「禁断症状」という言葉からは、
「手が震える」などの昔ながらの「アル中」イメージを連想します。

しかし、離脱症候群とは、もっと多彩なもので、単に「手が震える」だけではありません。

アルコール依存症となった方の多くは、アルコール依存症と診断される遙か以前から、この不快な症状を、それとは知らずに経験し、その苦痛から逃れるために飲酒するという悪循環に陥っていき、病気を進行させます。

その為 知恵袋でも離脱症状に関係した質問も多く見かけ、当知恵ノートの閲覧数からも関心の高さが伺われます。



ここでは多彩な離脱症状(症候群)について、その現れ方や意味(リスク)、そして断酒の為の治療を勧めるタイミングを捉える上でも重要な時期であるという意味からも 説明致します。





●アルコール離脱症候群とは?



◆予備知識


離脱症状の二つのメカニズム

一つは、血中濃度の急激な低下による「退薬症状」 です。

もう一つは、その薬物を継続して使用した事によって出来上がった疑似ホメオスターシス(薬物によって出来上がった疑似恒常性)が崩れ、正常化していく過程での嵐でもあります。

この「疑似ホメオスターシス」とは、薬物耐性とも関係があります。


長期間、そして大量の飲酒を続けていると、次第にあまり酔わなくなり、
同じ深さの酔いを体験するためには、より多くのアルコールが必要になっていきます。

これが俗に言う「飲み上がり」で、「耐性ができる」ために起こる現象です。そして後で説明する身体依存と関係しています。


さらにこのノートでは深く触れませんが、酔うという体験を重ねるにしたがって、より深い酔いを求めるようになっていきます。これは薬物であるアルコールへの精神依存(心の囚われ)と関係しています。


この身体依存と精神依存が形成されるにしたがって、より一層 大量のアルコールが必要になっていくわけです。



一般論ですが、「耐性」ができ、しかも心に作用する薬物は、心身の囚われを作り易いため「依存性薬物」である場合が多いのです。

その代表格がアルコールや麻薬などです。

またアルコールや麻薬だけでなく、処方薬にも、依存性薬物に分類できるもの多くあり、
最も多い薬物依存症は、処方薬依存症であるとも言われています。


*ここ最近 危険ドラッグに関係した報道が盛んにされていますが、実際には処方薬依存症は、かなり多いものです。


アルコール依存症を含め「薬物依存症」とは、その薬物によって出来上がった心身の囚われ(身体依存と精神依存)によって、薬物の使用量や頻度、使用後(アルコール依存症なら飲酒)後のコントロールを失う病気なのです。



ここでは、特にアルコール依存症に関して説明しますが、他の薬物依存症でも、ある程度は応用可能です。





◆アルコールの離脱症状(離脱症候群)のメカニズム


(1)退薬症状としての離脱症状


a.早期離脱症状出現のメカニズム

・長年、しかもある程度多量の飲酒を続けていると、高いアルコール血中濃度に身体が慣れ、アルコール血中濃度が高い状態でも正常に(正常らしく)身体が機能するようになっていきます。

これは、自律神経をはじめ色々な調節機能が身体をコントロールしているからです。

・このような人が急に飲酒を止めると、急激なアルコール血中濃度の低下が起こります。

その血中濃度の急激な低下に一致した様々な不快な症状が、退薬症状としてのアルコール離脱症状(早期離脱症状)です。



*ポイント!
アルコール依存症者の最も激しい苦痛や飲酒欲求は、この早期離脱症状の前兆を感じた時に起こります。
だからアルコール依存症となった方の多くは、この前兆が現れ始めたら、大急ぎでアルコールを体内に入れないとどうにもならないのです。



b.早期離脱症状について
飲酒を止めて数時間経つとアルコール血中濃度が低下し、様々な身体の不具合が出現します。
多く見られる離脱症状は下記の通りです。


・細かい手指の振戦(ふるえ)

・発汗(暑くもないのに玉のような汗をかく
・不安感
・イライする
・不眠傾
・こむら返り、しゃっくり
・物音や光に過敏となる
時には幻聴
・時には全身性の痙攣発作


*他にもあるとは思いますが、代表的な症状はこの辺りです。




c.早期離脱症状の出現期間と治療
・早期離脱症状の多くは、飲酒を止めて数時間から始まり、3日辺りで治まっていきます。

・早期にベンゾジアゼピン系の薬物(ジアゼパムなど)などを投与する事で、予防や苦痛の軽減も可能です。
また、この適切な治療によって、後で述べる振戦せん妄の出現をある程度は防ぐ事も可能です。


*アメリカのリハビリセンターでは、敢えて薬物による離脱コントロールをしない所もあります。

これは離脱症状を、身体の状態を正しく認識するための貴重な体験として生かすという意味でもあります。


ノースカロライナのローリーという街にある リハビリセンター THE HEALING PLACE では、約95%の方は、薬物による離脱コントロールをせず 無事 離脱期を越える事が出来ます。

そういう事は、約5%は振戦せん妄や重篤な身体合併症など医療が関わる必要が出てくるという事ですが・・・

薬物による離脱コントロールを行った場合、振戦譫妄へ移行する率は1~2%です(あくまでも私の経験ですが)。


これをどう考えるかには言及しませんが、日本では 少し薬物による離脱コントロールに頼り過ぎているのかも知れません。



*ポイント!

・早期離脱症状は、ご本人にとって非常に苦痛の強いものです。
したがって、アルコール依存症となった人は、何としてでも、この事態だけは避けようとされます。


アルコール依存症者が、一度飲みだしたら、簡単に飲酒を止める事ができない主な原因は、ここにあります。






(2)疑似ホメオスターシスの崩壊(正常化)する時の「嵐」としての、後期離脱症状


a.メカニズム
あくまでも仮説ですが、後期離脱症状とは、一度出来上がった疑似ホメオスターシスが崩れ、正常化する上での嵐です。

この仮説を裏付ける根拠は下記です。

 


① 後期離脱症状が終わる時期になると、早期離脱症状で投与したジアゼパムなどの薬物への感受性が急激に敏感となります。

② ベンゾジアゼピン系薬物とアルコールには「交差耐性」があります。

したがって、ベンゾジアゼピン系薬物への感受性と、アルコールに対する感受性は、大凡 似た傾向があります。


③ 明らかな後期離脱症状が出現しなかった場合であっても、このベンゾジアゼピン系薬物への感受性は、この時期を境にして大きく変化します。



*交差耐性は下記を

http://ja.wikipedia.org/wiki/交差耐性

このあたりから、疑似ホメオスターシスの崩壊(正常化)が関係しているとも推測されるのです。




b.後期離脱症状(振戦せん妄)について
飲酒を止めて2日辺りから出現しだす事があり、3日~5日辺りをピークとして出現する、せん妄状態です。

*せん妄とは?
軽い意識障害+強い不安感や幻覚など内的な体験が重なった状態です。


この「後期離脱症状(振戦せん妄)の時期を「大離脱」とも呼びます。
せん妄が出現する、しないに関わらず、この時期の前後で、病状の大きな変化があります



*典型的な症状は下記です。

 

・早期離脱症状よりも粗大な振戦

・せん妄状態に基づく著しい失見当識、現実検討能力の著しい低下

・小動物や虫の幻覚(幻視)
中には騎馬隊が迫ってくる、などというダイナミックな幻覚を体験した方もありますが、多くは虫や小動物です。


・作業せん妄や「虫取り行為」など

さも仕事をしているかのような動作(モルタルを塗る動作をしていた左官屋さん)や、床にいる虫を取っているかのように見える動作(実際に、虫を取っているつもりである事も多い)で、アルコール依存症の治療の業界用語で「虫取り行為」と言う事がよく見られます。



振戦譫妄(せん妄)が出現している時は、全くの不眠です。
この状態が約2日程続き、その後、深く長い眠り(終末睡眠)を経てスッキリします。


・アルコール依存症に伴う 振戦譫妄(せん妄)の多くは自己完結的で、一人静かに作業譫妄などをしている場合が多いものです。

もっとも、時には危険な状態もないわけではありませんが・・・。

そういう意味で、ご本人を守る為に、精神保健福祉法に基づく「隔離」などを行う場合もあります。

それに対して、他の非合法薬物は、被害的な幻聴や妄想に基づき、周囲に向かう危険な場合が多いのも特徴です


*さらに、せん妄が抜けかけの状態にも注意を要します。

---私が最も「危ない」と感じた事例---

せん妄が激しく身体拘束を要した方の疎通性が改善し、身体拘束を解除すると急に走り出し、窓から飛び下りようとされました。
後で聞くと、「今だったら看護師を騙せるから、おとなしくして解いてもらえ」という幻聴に支配されていたそうです。
この辺りの見極めも大変難しいですが、時にはこのような突発的な危険も伴うのも「離脱症状」なのです。



c.後期離脱症状の出現期間と治療
・前述のように、早期離脱症状が治まる頃から出現し、多くは酒が切れて5日~7日で終末睡眠に入り、目覚めると振戦せん妄は治まり、スッキリします。

・振戦せん妄が出現ている時に、薬物治療はあまり効果ありません。
時にはメジャートランキライザーによって鎮静化を図る必要もありますが、あまり意味がないばかりか治療的でもありません。
根拠は、ドーパミンが枯渇 している時期に、抗ドパ剤は、あまりよろしくないからです。

・出来ることは、安全を確保し(精神科なら隔離室の使用)、部屋を明るく、水分と出来れば栄養(ビタミンB群など)を与え、振戦せん妄が抜けるのを見守る事だけです。

☆この時期になってからジアゼパムなどを投与しても、全く効果はありません。

*離脱早期に、適切な薬物による離脱コントロールを行えた場合は、振戦せん妄を未然に防げる場合もあります。




d.後期離脱症状の特徴
・アルコール依存症者全てに、振戦せん妄が出現するものではありません。

身体のダメージが重い場合や、栄養状態が悪いとき、解毒治療を行う直前の飲酒がハードだった場合、以前にも振戦せん妄を経験した方には、特に振戦せん妄への移行を警戒します。

・早期離脱症状が治まる時期になっても不安感が強く、発汗などが激しい、夕方になって意識の曇りが出始めるなどがあれば、振戦せん妄の出現を警戒して安全を確保します。

・完全に振戦せん妄が抜けるまでは、全く不眠です。あまり無駄な薬物投与はしません。
逆に身体への負担ともなるだけですから。




e.振戦せん妄と、他の重篤な状態との鑑別の必要性

・振戦せん妄で見られる振戦は、粗大な振戦であり、意識障害もありますから、肝性脳症などとの鑑別が必要です。
ただし、入院時には、必ず肝機能をチェックしており、その危険は予測可能です。
肝性脳症なら、肝機能検査のデータや黄疸の程度によって発見も可能です。
肝性脳症は適切な治療をしないと命に関わります。

・振戦せん妄が抜ける時の睡眠(終末睡眠)は、時に丸一日にも及ぶ長時間の場合もあります。
入院前に頭部を打撲しておられる方も多く、硬膜下血腫などとの鑑別の必要な場合もあります。
また、脳血管障害との鑑別も重要です。

・そういう意味で、早期に頭部CTなどを実施する事も多くあります。
また、ご本人やご家族から、頭部を打撲した可能性の有無を入院早期にお聞きする事が多いのも、この意味からです。




f.振戦せん妄を繰り返す場合に見られる問題

・振戦せん妄が出現するのは、全身のダメージが強い事を意味します。
当然ですが、脳にも深いダメージがあると予測されます。

★振戦せん妄を繰り返している場合、せん妄が抜けた後に、コルサコフ症候群やアルコール性の認知症が残っていた、という事もあります。




g.振戦せん妄が遷延する(長引く)原因
・振戦せん妄は、多くの場合、断酒後1週間程で終わります。
ただし、高齢者や身体のダメージが著しい場合には出現も遅く、回復までの期間も長くなる傾向(遷延する事)があります。

☆振戦せん妄は、疑似ホメオスターシス(アルコールが血中に常にある状態での恒常性)が崩れ、健康なホメオスターシスに戻る時の嵐だからで、その健全化が遅れる高齢者やダメージが強い場合に遷延するのは、理屈に合致しております

しかし、振戦せん妄が2週間続く事は少なく、3週間という事は、まずあり得ません

抗不安薬などを常用していた場合や、何らかの非合法薬物を使用していた場合にも、離脱せん妄が長引く事もあります。

もし、それらの原因がないにも関わらず、せん妄が長引く場合には、他の要因を考える必要があります。


★下記の通り

・身体的な要因を確認し、肝性脳症など重篤な合併症の有無や脳の状態をチェックします。
・離脱症状の治療で使用していたジアゼパムや睡眠導入剤などの影響を疑います。


<薬物せん妄を見分けるポイント>

・後期離脱症状が抜けた時を境にして、ジアゼパムなどの感受性が急激に敏感になります。
もし、離脱症状の推移を正確に把握せず、減量が後手後手に回った場合、当然ですが副作用や薬物せん妄が出現する事もあります。
もっとも、これは医療者が気をつける事ではありますが・・・。

・睡眠導入剤によっても同様状態を呈する事があり、これも後期離脱症状の終わる頃から、はっきりしてくるものです。

・薬物の影響で起こるせん妄は、服薬時間や効果が持続している時間帯と せん妄とは、相関関係があります。
夜に投与した安定剤などが効いている間はせん妄状態で不眠、朝になって入眠される場合には、まず薬物せん妄を疑います。

・内科的な治療薬でも、せん妄を誘発する場合もあります。




◆離脱症状の出現を表したグラフを見て下さい。

離脱症状

*グラフの説明
・AL=アルコールの意味
・小離脱は「早期離脱症状」の事
・大離脱は「後期離脱症状」です。言い換えると、「振戦せん妄」です


*あくまでも、出現頻度という視点から作った表です。
実際には、徐々に振戦せん妄が治まるのではなく、終末睡眠を経て一気に抜けます。




◆離脱症状が意味するもの

・アルコール離脱症候群(症状)が出現する、という事は、すでに身体の囚われ(身体依存)が出来上がっている事を意味します。

・アルコール依存症のコントロール障害の原因は、心の囚われである「精神依存」と身体の囚われである「身体依存」があり、離脱症状が見られたなら、もうすでに「身体依存」が出来ているという事ですから、アルコール依存症である可能性が高いと言えます。





◆はっきりした離脱症状がない場合は、どう解釈するか?

・アルコール依存症の方全員が、離脱症状を体験するという訳でもありません。

・タイミング良く薬物治療による離脱コントロールが行われた場合、かなり防ぐ事も可能です。

・アルコール依存症と診断された方(診断基準によって)でも、はっきりした離脱症状が見られない場合があります。
したがって、離脱症状が無い(感じなかった)というだけでは、アルコール依存症を否定する事は出来ないのです。


☆アルコール依存症か否かは、離脱症状の有無ではなく、診断基準やスクリーニングテストから判定すべきものなのです。

「ICD-10 に基づくアルコール依存症の診断基準」
http://www.kurihama-med.jp/outpatient/clinic/cl_alcohol_shindan_kijun.html


「久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」(KAST)
・新Ver  
http://www.kurihama-med.jp/alcohol/

・旧Ver http://www.enjoy.ne.jp/~ikuro/alcohol/altest.html






●離脱後症候群について



<離脱症状が抜けてからの経過>

・アルコール依存症の離脱症状が抜けた後にも、不眠などがしばらく続く事があります。それは神経学的には、まだアルコールの影響が残っているからです。


・断酒後10日辺りから1カ月位の睡眠障害の特徴は、眠れる事は眠れても、何度も目覚めるという場合が多いものです。
多くは、1時間半程度のサイクルで目覚めてしまいます。その為、熟睡感があまり得られません。

・これも仮説ではありますが、長い飲酒の影響で、抑制されていた「レム睡眠」がリバウンドを起こしている、とも考えられます。
これは広い意味での離脱症状とも言えますが、厳密な意味での離脱期は終わっているため、離脱症状と後で説明する離脱後症候群との間にある時期とも言えます。
★この時期の睡眠障害には、あまり依存性のある薬剤は使用しない方が、より早く、睡眠パターンの正常化が得られます。

・以上のように、神経学的には、約1カ月程度で影響が抜けます。
しかし、その後も続く不定愁訴や気分の落ち込みなどを「離脱後症候群」と呼ぶ事があります。
この離脱後症候群の多くは2、3カ月ですが、時には、半年~数年という事もあります。



<離脱後症候群>
・離脱後症候群に見られる不眠も、あまり睡眠導入剤などを使用せず、必要なら、依存性の低い薬剤で乗り切る事が、健康な睡眠パターンを取り戻す上でも効果があります。

・あまり神経質にならず、「今日一日」飲まない生活を続けていく事が大事です。
それをサポートするものがアルコール依存症の専門外来と自助グループ(相互支援グループ)です。

・時には、抑うつ状態が長く続く事もあります。
その際は抗うつ剤などの投与をされる場合もありますが、安定した断酒こそが回復の前提ですから、専門医なら、単に抑うつだけを診るのではなく、あくまでも断酒継続を視野の中心に据えています。


・断酒会やAAなどの自助グループ(相互支援グループ)への出席も、基本的には抑うつに悪い影響は与えません、というより、良い影響を及ぼす場合が多くあります。


・焦らず、今日できる事だけを考えて、切り抜けて下さい。


「断酒会」 窓口は全断連  http://www.dansyu-renmei.or.jp/
「AA」(Alcoholics Anonymous) http://www.cam.hi-ho.ne.jp/aa-jso/

*ご家族も断酒会への出席やアラノンなどへの出席を続け、苦しい時期を乗り切って下さい。

「アラノン(Al-Anon)家族グループ http://www.al-anon.or.jp/


「家族の回復ステップ12」

http://frstep12.info/



☆明けない夜はありません。
    ただし飲酒さえしなければ・・・・






●最後に

○まとめ
・アルコール依存症は「コントロール障害」 です。
コントロール障害を起こさせている一つの原因が、身体の囚われによる離脱症状の出現を飲酒によって避けようとする行動なのです。

・離脱症状とは「身体依存」によって引き起こされるものです。
しかし、アルコール依存症のコントロール障害は、「身体依存」とともに「精神依存」(心の囚われ)も関係しています。

これは他の知恵ノートを参照願います。

・「身体依存」や離脱症状出現のメカニズムには、脳の代謝異常があるとも言われています。
これについては、関連知恵ノート「アルコール依存症の専門医療機関でしていること」でも触れています。


○離脱症候群(離脱症状)の出現する場面
・離脱症状が出現するのは、急にアルコール血中濃度が低下した場合です。
これは、専門医療機関への入院中だけでなく、まだアルコール依存症であるとは知らずに、夕方になると発汗が現れたり手指が震えたり、という日常生活での異常の出現として体験される事も多くあります。
アルコール依存症となった人の多くは、診断される遥か以前から、この不快な症状を体験している事が多くあります。

・何らかの身体疾患の治療のために入院した時に現れたりする事も、決して珍しくありません。

・一般科への入院中に酒を持ち込んだり、外出して飲酒したりという問題行動の背景に、この不快な離脱症状を飲酒で一時的に回避できると知ったアルコール依存症者の姿があります。
この場合、単に強制退院となってしまい、その奥にあるアルコール依存症としての対処(専門医療機関への紹介など)がされていない場合がほとんどです。

・振戦せん妄が出現して始めて、一般科の医療機関から精神科へ転院という事も多くあります。
でも、その時には、すでにアルコール依存症も進行しており、アルコール関連身体疾患も重症化している事も多くあります。
そういう意味で、一般科での早期発見が重要なのです。


○断酒の為の治療を勧める上での離脱期の意味
・アルコール依存症は「否認」の病気と言われており、病気が進行するにしたがって、より自らの酒害が認めにくくなっていきます。
さらに、無理やりアルコール依存症者を医療機関に連れて行っても治療にはなりません。

☆しかし離脱症状が抜けた直後は、アルコール依存症を難治的な病気としている「否認」が一時的に緩む時期なのです。

・この時期を上手く利用する事で、専門医療や自助グループ(相互支援グループ)など、断酒の為の治療へ繋げていく可能性が高まります。

☆この時期は、離脱症状が抜けて2、3日までです。


タイミングを失わない事が大事!


○その他、下記の書籍、 関連知恵ノート をご覧になられる事をお勧めします。


・参考になる書籍

アルコール依存症を知る!《回復のためのテキスト》 改訂版


お酒ってなんだろう



・その他、関連知恵ノートを参照のこと


・アルコール依存症は、進行性で致死的な病気で、断酒以外に道はありません。
しかし、正しい知識、そして正しい治療的行動によって、その可能性は高まります。


 



元アルコール依存症専門治療病棟 看護師より

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