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愛とセックスの関係 ~男女の違い~

ライターさん(最終更新日時:2016/9/26)投稿日:

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愛とセックスに関する男女の価値観の違いは、時に鋭く対立したり駆け引きの材料になることがあり、永遠のテーマと言えるでしょう。

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愛の起源について生物学的に考える

というのは何故存在するのか、根本的には生物学で言う共生関係から生まれています。共生関係には、お互いが利益を得る相利共生と、片方だけが利益を得る片利共生があります

アリとアブラムシの関係のように、アリは餌を持ってきて庇護する代わりにアブラムシが甘い汁を提供するといった、お互いに助け合う関係です。これも、感情としての愛(愛情)と言えるかどうかはともかく、愛なる行為とみなすことができるでしょう。もっとも、意識されうる感情としての愛について考えるならば、大型哺乳類を中心とした大脳新皮質を持つ動物がメインになるでしょう。人間と家畜の犬や猫とも間にも愛情は成立しますし、種としては異なる動物の間にも成立し得ます。愛というのは生物の中ではとても普遍的なものです

恋愛感情というならば、これよりはるかに狭い意味になり、性欲(フロイトの汎性欲論、生物学的な繁殖欲など、色々な定義がありますが、ここでは性衝動の意味で考えます)との関連性がより強くなります。

恋愛感情は、愛情の中で一般には中核を占めると思われていますが慈愛、純愛、博愛、地域愛、愛国心、親子愛など、数ある愛情のうちの一つに過ぎませんし、これらは性欲との関連性は無いかごく薄いといって差し支えないでしょう

また、育児を行うタイプの動物なら一般的に男女愛より親子愛の方が安定的で強力なものです

女性の繁殖成功にとって愛情確認は重要

人類は、動物の中でも子どもが未熟で生まれてくるうえに自立するまでに約20年もの期間がかかりますから、女性だけでの育児は困難であり、その期間における配偶相手の男性からの扶養を切実に求めざるをえません。そのため、女性にとってのセックスは恋愛感情と密接な関係があります。

女性にとって、セックスして良いかどうか(受容)の主な生物学的条件は以下の三つです。
第一は、自分自身の生活レベルから見てもうひとりの生命を背負って生きてゆくことが可能かどうかの生活レベル判定です。

女性にとって、次世代を生み育てるのに足るだけの心身の健康が担保されないのに妊娠してしまうと、(すでに子供が居る場合はその子供まで巻き添えに)母子共倒れになってしまう恐れがあるため、自分の心身の健康は配偶関係を結ぶかどうかの重要な判断材料になることは疑いありません。

第二は、相手となる男性の適応度がある程度以上に高いかどうか、自分との相性の良さ(相補性)をもとにした、遺伝子継承可能性についての遺伝子選別(配偶者選択)です。

相手男性の適応度は、その間に生まれた子の適応度、ならびに次世代の繁殖成功可能性にも大きく影響するため、妊娠・出産という莫大な投資を行うかどうかを決める際に重要な判断材料となります。

相手情報から、生活能力を著しく損ねるような重病、障害、奇形、不相応な言葉遣いや立ち居振る舞いなどが認められる際には、回収困難な莫大な投資を余儀なくされるリスクを回避するため、一般に退避行動が選択されます。

これらは、生物学的にいうと潜在的繁殖スピードの遅い側の性(殆どの場合は雌)に共通する特徴です。

第三は、相手となる男性がその生活をサポートしてくれるかどうかを判断するための愛情確認です。

ヒトに限らず、トキやオシドリなど、夫婦そろって育児をすることで繁殖可能性を高めるタイプの動物では、生存の上で大きなリスクとコストを伴う妊娠、出産、育児期間中に主に配偶相手から生活サポートが得られるかどうかは繁殖を成功に導けるかどうかを大きく左右します。子供が生まれても、繁殖可能になる年齢まで育てることが出来なければ、繁殖は成功したとは言えません。このため、女性はセックスの前後で配偶相手に対する愛情確認に余念がありません。

一方で、育児をしないタイプの動物や、片親だけで育児を行うタイプの動物は愛情確認にさほど熱心ではありません。

人類は、妊娠中なら胎児の分の栄養も取らなくてはならなくなるし、動きも鈍くなること、出産後はその子どもの養育と外敵から保護しなければならないため、自分ひとり生きてゆくよりはるかに大変になるのは容易に想像がつくと思います。

そして、これらの判断は無意識のうちに行われ、第一と第二の条件を非常に高いレベルで満足する場合を除き、これら三つの条件がすべてそろって初めて女性はセックスを受け入れるのが普通で

これに性的開発度合い、これまでの体験や、それぞれの人格や周囲の文化、価値観なども影響し、それらが複雑に絡み合っています。

男性の愛情は性衝動の表出を抑制する

愛情の中でも、セックスとの関連性が強いと考えられる恋愛感情においても、そのあり方は男女で大きく異なります。

男性の性衝動は、能動的、攻略的なものであり、女性の子どもを産む育てる能力(fertility:ファーティリティ、妊孕性)について無意識のうちになされる評価によって湧き起こるものであり、女性とはまるで異なるメカニズムを持っています。

次に、ファーティリティの現在からの積分であるフィカンディテ(ficundity:フィカンディティ、これからどのくらい子供を産めそうか)という観点で、若い女性を選ぶ方がより多く自分の子どもを産んでもらえる可能性が高くなることから、ファーティリティが同程度の女性ではより若く清純そうな女性を選ぶ傾向が強くなります。そして、女性のファーティリティやフィカンディティは外見情報からかなり的確に判断可能であり、性交できれば自身の遺伝情報を継承できる可能性が生じます。これが男性が女性の外見を重視しがちで、容易に性衝動を起こしやすくなる理由です。また、男性から見て「これから自分だけの子をどのくらい生んでくれそうか」が極めて重要であるため、女性に対して他の男性に簡単には靡かない清純さが求められます。

この点は、夫婦で子育てするタイプの動物の雄によく見られ、逆にそれ以外のタイプは子育て実績のある雌を好む傾向があります。

これらに加え、女性側からのセックス受容につながる何らかのシチュエーション(文化によって異なる)に触発され、生物的リスク(性病や外敵から の襲撃など)、社会的リスク(社会的非難や刑事罰の可能性など)といった要素もセックスを実行するかどうかの判断に影響します。

さて、ここまで見る限り、男性がセックスするかどうかと愛情は無関係のように見えます。なぜなら、男性はセックスしさえすれば女性のように妊娠・出産・育児というリスク・コストを支払うことなく(仮にその後すぐ自分が死んでしまったり、他の女性に走ったとしても)自分の遺伝子を継承できる可能性が生じるので、セックスしない場合と比べてセックスしたほうが自分の遺伝子を継承できる可能性を引き下げてしまうことが女性の場合と比べてずっと少ないからです。

もちろん、長い目で見ると男性にとってもセックスしたほうが自分の遺伝子を継承できる可能性を引き下げてしまうことはあります。たとえば、配偶相手の女性の意志や都合をきちんと考慮しなければ、嫌われてしまってその後の育児協力にも支障をきたしかねませんし、それ以降は子供を産んでもらえなくなるかもしれません。このため、女性は愛情がセックスを受容する方向に働くのに対し、男性は愛情が性衝動を抑制し、コントロールする方向に働きます。

男性の性衝動は、その相手となる女性に妊娠・出産という大きなコストとリスクを強いる行為に結び付くだけに、暴力的な面があります。 強姦・痴漢はもちろん、セクハラなどは主に男性から女性に対して行われるものであり、これらはむしろ愛情どころか恋愛感情とも、むしろ対立的なものです。 こうした行為は、愛情の不足によってこそ行われます。たとえば、第二次世界大戦時の日本軍、ドイツ軍、ソ連軍による占領地での見ず知らずの女性に対する性暴行など、歴史を見れば 明らかです。男性の恋愛感情は、むしろ性衝動に基づく行為に対する抑制要因となります

男女の生殖戦略の違いがもたらす葛藤

男性は妊娠・出産・授乳能力を持たないため、女性に比べて繁殖における制約が小さくなり、遺伝子継承可能性を最大化しようとすると、子供を産み育てる能力(fertility:妊孕性)が高く、これから子供をたくさん産めそう(ficundity:フィカンディティ)な、若くて性的魅力の高い女性を、自身の甲斐性の許す限りなるべく多く独占してしまうハーレム王(一夫多妻婚)になるのが最適解になります。ごく少数ながら、そのよう状態を実現する男性はいます。

一方、女性は胎生能力を持つため、繁殖にかかわる制約が大きく、生涯にもうけられる子供の数は男性と比べると限られてくるため、遺伝子継承可能性を最大化しようとすると、心身のの健康を維持しつつ、適応度が高く相性の良い男性から育児投資を安定して独占できる唯一の妻(一夫一妻婚)になるのが最適解になります

このように、男女間で生殖戦略が異なるため、配偶相手との魅力の釣り合いや相性をめぐる配偶者選別妊娠・育児期間の男性側からの投資可能性(愛情確認)をめぐる葛藤、対立があります。

女性にとって、リスクとコストのかかる妊娠・育児期間を配偶相手(性交する関係)の男性からの生活サポートや庇護が不十分な状態で行う羽目になるのは、むしろ繁殖成功可能性を大きく引き下げられかねません。最悪の場合は母子共倒れとなり、生物学的に淘汰されてしまいます

ゆえに、一般に男性からの扶養なき妊娠につながりかねず、女性の方が強く持っている配偶者選別機能も果たせない性行為の強要に対して、一般に女性は非常に激しい苦痛を覚えます。これはそうしたリスクを回避する行動を選択するための、生理現象といえます。

この点は性交によるリスクの少ない(性病や行為中に外敵に襲われるなどのリスクはありますが、女性が背負うリスクとは比較にならないほど小さい)男性とは大きく異なります。

このため、性衝動を喚起するための条件は(命がけの営為であるだけに)女性の方がはるかにシビアであり、男女とも遺伝的影響と環境的影響の相互作用によるものの、女性の方が遺伝による規定度合いが高い一方、男性の性衝動を起こす対象(性的嗜好)が体験や文化的影響を受けやすく、妊娠に繋がらない性行為や様々な性的倒錯も含めて性衝動の行動への表出は多彩だと言えます。

男性も一般的には育児に(間接的にではあっても)投資した方が繁殖成功度は高まりますが、女性だけで自分の子どもを育ててもらった方が繁殖可能性が高まるという場合があるため、他の女性と浮気するかどうかや、自身の性衝動が愛する女性を傷つけはしないかといった、愛情をめぐる葛藤に悩まされる場合が多くなります。


ポイント

  • 女性が配偶関係を結ぶのに必要となる生物学的条件
    1.自身が心身ともに健康であること(身体的条件)
    2.配偶相手の適応度が高いこと(配偶者選択権)
    3.配偶相手から自身に向けられる愛情が深く揺るぎないこと(愛情確認)


  • こちらはほぼAND条件、論理積。
    1*1*0=0(拒絶)、1*1*1=1(受容)

    男性が配偶関係を結ぶのに必要となる生物学的条件
    1.配偶相手の身体的魅力が高いこと(Fertility:ファーティリティ、妊孕性)
    2.配偶相手が若く清純であること(Ficundity:フィカンディティ)


    こちらはほぼOR条件、論理和。
    0+0=0(無反応)、1+0=1(有反応)
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