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貧血をなめていると あとが恐いですよ

ライターさん(最終更新日時:2012/6/27)投稿日:

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貧血というと、特に女性にはありふれた病気だとお思いの方も多いでしょう。
ところが、貧血を軽く見ていると、あとでとんでもないことになるかもしれませんよ。

私の知り合いに、当時60代前半だった女性がいました。
彼女は普段から健康に気をつけて、常に栄養バランスを考えて食材を選んで食べていました。
それなのに、なぜか血液検査をすると毎回軽い貧血と判定されていました。
本人いわく、若いころから貧血なんてなかったとのこと。
はた目にも血の気がむしろ多いようにしか見えない元気印の彼女でした。
かかりつけの町のお医者さんはそんな彼女にいつもこう言うのでした。

「軽い貧血があるようです。」「でも心配することはない。」
あなたぐらいの年齢ではこの程度の貧血はよくあるものです。」

この診断、あとでわかったことですが、トンデモなかったんですね。
その後2年近く経ったある日、彼女は息を切らせてハアハア言っていました。
別に激しい運動をしたり急に走ったりしたわけではありません。
いつものように自転車で勤め先から昼休みを利用して一時的に帰ってきただけなのです。
今までそんなに息を切らせていたことなんかなかったのに。
心臓でも悪くなったのだろうか?
そういえば、冠状動脈に動脈硬化の徴候があったっけ。

そのうちまた町の健康診断がやってきました。
胃内視鏡検査異常なし
大腸検査も異常なし
心臓は若干房室ブロックあり
消化器系は至って健康ですとの医師の弁

ところが、数日後、そんな彼女が便潜血陽性という結果を通知されたのでした。
その結果を例の主治医に報告すると
「まあ、そんなこともあるでしょう。」
「たまたまどこかから一時的に出血しただけでしょう。」
「気にすることはありません。」

そんなもんかいなと思ってそのまま過ごしていると
今度は飛蚊症(ひぶんしょう)のような症状が頻発するようになり、続いて数週間後からは全身に比較的強い痒み現れ始めました。

外国土産に買って帰った石鹸のせいだろうか?
そんなことを言っている間にも症状が改善しないので
例の主治医のところへ
すると、
「まあ、貧血が続いているようですから鉄剤でも出しておきましょう。」
と鉄剤を処方してもらいました。
(鉄剤は、即効性はありませんが、血色素の原料である鉄分を補給することで造血能力を回復させます)

でもまだ痒いので、三次救急まである大病院できちんと検査を受けることになりました。
そして、検査を受けたその日、私はその病院から呼び出され、
担当医から告げられたのは

「あと3カ月から1年程度の命でしょう。」
「もっと詳しく検査しないと断定はできませんが、膵臓癌の疑いが強いです。」

まさに青天の霹靂でした。

痒みの原因は、膵臓から伸びる膵液が流れる管と肝臓上の胆嚢から出て膵臓からの管と合流して十二指腸に注ぐ付近が腫瘍によってほとんど塞がりかかっていて、その結果胆嚢から流れ出す胆汁が充分排出できなくなって血液中に逆流、全身に循環して黄疸を発症していたからでした。
まだ皮膚は黄色く見えませんでしたが、初期の黄疸のせいで皮膚がかゆくなっていたのでした。
医師の話では、その腫瘍は1年以上前からあった模様で、直径は既に5cm程度で進行癌だと断定されました。
そして、そこからチョロチョロと僅かずつ十二指腸内へ出血し続けていたために、いつの間にか貧血がひどくなっていたことがわかりました。

十二指腸や膵臓は、検査で盲点になりやすく、胃と大腸だけ診てもらっても全くわからないものです。

便潜血陽性

この事実をもっと重く受け止めるべきでした。
口から肛門に至るまでの消化管内のどこかから出血している証拠だったのです。
彼女は痔ではなかったので、痔の出血でないことははじめからわかっていました。

また、痔の方は、痔からの出血に違いないから大したことないなどと軽く考える傾向があるそうですが、そうしてきちんと調べなかったために腸の癌などが手遅れになってしまうケースもしばしば見受けられるそうです。

彼女は結局膵臓癌ではなくて、十二指腸乳頭部癌(合流した管が十二指腸につながる部分の癌)だったのですが、膵臓頭部にも大きく食い込んでいたため、膵頭十二指腸切除術という大がかりな手術を受け、とりあえず目視で確認可能な癌はほぼすべて取り除くことができました。

その後約1カ月で退院し、日常生活に復帰し、みるみる体力も回復し、入院前とほとんど変わらない日常を取り戻していました。 しかし、その約一年後、猛暑がたたったのか、急激に再発、腹腔内に癌が拡がり、手の施しようもなく、重症の黄疸となり、それから約半年後に亡くなりました。
やはり、早期癌ではなく進行癌だったため、医師が目視で確認できない微細な転移があったということなのでしょう。

十二指腸乳頭部癌と言えば、タレントの清水国明さんも罹患されれた病気ですが、早期発見だったそうで、無事手術で完治されたようです。
つい先日は、あのアップルのカリスマ経営者、スティーブ・ジョブス氏が膵臓癌で亡くなっています。
ジョブス氏は、2004年に膵臓癌が発見された時はまだ早期だったそうですが、手術を嫌い、何とか健康食品や民間療法で治らないものかといろいろ試したそうですが、結局それで手術が9カ月も遅れてしまい、進行癌に移行したためにこのような結果になってしまったのでしたね。
膵臓癌や十二指腸乳頭部癌などの胆道系の癌は、肺癌と並んで最も薬物や放射線が効かない癌ですので、早期発見で切除するのが最も有効な対策です。
しかし、なにせ体のド真ん中にあるので調べにくく発見されにくかったのです。
そんな深いところに隠れている臓器ですが、最近は検査の標準メニューに十二指腸内を内視鏡で確認するという項目を加えている医療機関もあるようなので、もし原因不明の便潜血があった方には、そうした検査をお勧めします。
膵臓や胆道に異変があれば、十二指腸の内視鏡による観察で、異常な出血などの形で発見できることも少なくないでしょう。

みなさんも、たかが貧血などと軽く見ないで、清水さんのように早期発見して長生きしてくださいね。
こんな悲しいことは他の人には経験させたくないというのが私の本音です。


以下は余談です。

それにしても、なぜあんなに健康に気を配っていた彼女が、癌に侵されたのでしょう?
家系的にも癌体質ではなかったし、特に刺激の強いものや発がん性の疑われるような食べ物も摂っていなかったし、野菜もたっぷり摂っていましたから。
それに、タバコも酒もやりませんでしたよ。

ただ、コレステロールが高く、動脈硬化がみられたため、20年ほどコレステロールを下げる薬を継続服用していました。
手術後も継続していました。
後に世界中の専門家からコレステロールを薬で強制的に下げた人々の間で有意に癌発生率が高まっているという報告が相次いだのですが、そのわずか数年後にはなぜかみなさん、そうした薬と癌との因果関係ははっきりわからないと言葉を濁すようになりました。

私の親族には、コレステロールを下げる薬は癌になるから避けろと主治医に言われた者もいます。
医者の間では、その他降圧薬(高血圧を治療する薬)などにも発癌性を高める副作用を持つ疑いのある薬があるが、それらの薬の第一の効果が非常に大きいので専門家の間では暗黙の了解のもとに使い続けられているのだ、と私にそっと教えてくれたお医者さんもいました。
今年は、糖尿病治療薬にもそうした報告がありましたね。


結論から申しますと、

おかしいと思ったところは、納得いくまでまで徹底的に検査しろ!
その医師が頼りないと思ったら、別の医師にセカンドオピニオンを求めろ!
可能ならば薬に頼るな
(もちろん薬を使わない場合のリスクを慎重に見極めた上で)
結局、自分の体は自分の判断で守るしかない!

私が得た教訓はそんなところです。


※追記
アドバイスいただきました方々、ありがとうございました。
このノートが少しでもみなさんの大きな病気の早期発見に役立てば幸いです。
コレステロール値と癌の関係は、現在専門家の間でも意見が分かれているようです。
問題は薬そのものではなくて、人工的にコレステロール値を下げた状態が、免疫力低下や癌の発生を促進する可能性を否定しきれないところにあるようですね。

hx1xdxeさんのアドバイス、ごもっともだとは思います。
ただ、火のないところに煙は立たぬとも申します。
数年前まであれほど多くの専門家が指摘していたことなので、シロと断定するのもどうなんでしょう?

  

hx1xdxeさん、アドバイスありがとうございます。
薬を使うことによるリスクと使わないことによるリスクは、最終的には患者さん本人が判断するしかないんでしょうね。 もちろん、お医者様などの専門家にも相談してということにはなると思いますが。

※2012年1月12日放送(NHK総合)の爆問学問で、免疫力が取り上げられていました。 その中で順天大学の教授(免疫学の権威)が、コレステロールが低すぎると癌発症率が高くなりやすい傾向があることを明言しておられました。


※2012年5月以降、全国各地の印刷事業所の従業員の間で、異常に高い率で胆管癌が発生し、死者が続出していたことが報じられています。 
厚生労働省は、印刷事業所で使用されている何らかの化学物質が原因であると断定しました。 
本ノートで取り上げた女性は、かつてプリント基板製造事業所で10年程度働いていました。 
プリント基板製造には、印刷技術が利用され、一般の印刷と似た工程もあるようです。
胆管癌の一種である十二指腸乳頭部癌の原因になっている可能性もあるかもしれません。   

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