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生物としての食材(ホタテガイ編) -あなたにも分かるホタテガイの右・左-

ライターさん(最終更新日時:2012/6/30)投稿日:

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ホタテガイ

学名:Mizuhopecten yessoensis

養殖も行われているため年を通じて入手することのできる、海産物としてメジャーな二枚貝。非常においしい。

 

そんなホタテガイですが、もちろん生き物です。

しかし、「どんな体の構造をしているのだろうか?」と考えたことはありますか?

このノートでは普段は気にとめない、「ホタテガイも生き物である」ということを実感できるように、色々と解説したいと思います。

 

まず、ホタテガイの外観を観察してみましょう。ホタテだよ  殻は完全な円形ではなく、写真で上部になっている部分は耳のように出っ張っています。殻の表面は滑らかではなく、その出っ張っている部分から放射状に筋のようなものが出ています。(白いのはゴカイの巣です。)
ホーターテー二枚の殻を横から観察すると、二枚の殻があって、それぞれの殻は同じ形ではなく、片方は膨らんでいて、もう一方は比較的平坦になっています。

また、色も微妙に異なっていて、膨らんでいる方の殻の方が白っぽいです。

そして、それぞれの殻は前述の出っ張った一か所(赤丸で囲んだ部分)で「蝶番(ちょうつがい)」のようにくっついています。

 

二枚貝を観察するにあたり

  • 二枚貝類においては、蝶番のある方が「背側」で、殻が開く方が「腹側」です。

    つまり、写真のホタテガイは下方向を向いていることになります。

ホタテなの?次に腹側から殻の隙間を覗いてみましょう。ホタテでいいのか?中央に貝柱が見えます。おいしそうです。
また、それぞれの殻には帯状の軟体部がくっついています。俗に言う「ヒモ」の部分です。おつまみでおなじみですね。正式には「外套膜」という部位です。

この外套膜を良く見てみると、何やらいくつかの黒い点が見えます。
何じゃこりゃ?

 

これは    です。


「目?ウソだ。いっぱいあるよ?」と思いますか?

本当です。ホタテはたくさんの目を持っているのです。

 

さて、外観はこれくらいにして、殻の中身を見てみましょう。

前述の二枚の殻のうち、出っ張っている方の殻を下にして、平らな方の殻をとってしまいましょう。

貝柱を平らな方の殻から剥がし、平らな方の殻の内側についている外套膜を取り除きます。

すると、次の写真のようになります。 ホタテだったのに

………………………………?

 

………………………………?

 

………………………………よくわかりませんね。



では、それぞれの部位が何であるか示し、解説してみましょう。 …ホタテ…だと…?

①閉殻筋

一般に貝柱と呼ばれます。

柱は支えるというイメージがありますが、実際の貝柱は二枚の殻と繋がっていて、この筋肉が収縮することによって殻を閉じます

 

②じん帯(蝶番)

二枚の殻はこのじん帯で繋がっています。

触って見ると弾力があり、殻を開く方向に力をかけています

そのため、熱が加わる等することによって閉殻筋が殻から剥がれると「パカッ!」と殻が開くのです。

 
③外套膜

殻を作るのはこの部分です。

ホタテガイの場合は泳ぐときに海水を噴出するのに使ったりしたりもします。

 

④目

光を感じることができる程度の視力です。
福山雅治と小遊三の違いも分からないはずです。

全部で60~100個の目を持ちますが、平らな殻の方が膨らんでいる方の殻よりも多くの目が付いています

 

⑤心臓

はい、心臓です。貝にもちゃんとあるんです。写真撮影中もちゃんと動いていました。
ご覧の通り、血液は赤くなく、無色透明です。
一心房二心室となっています。

 

⑥生殖腺

ホタテガイは雌雄異体なので、精巣・卵巣のいずれかを持ちます。

基本的に精巣は白っぽく卵巣は赤みが強いです

したがって、この個体はオスだと分かります。

 

⑦エラ                        

生殖腺を挟んで二対あります。

呼吸すると同時に海水中のプランクトンや有機物を口に運ぶ役割もあります。

 

⑧口&唇

口には2対の唇がついていて、エラで集めた餌をここから食べます。

 

⑨中腸腺

一般に「ウロ」と呼ばれます。

消化器官である他、肝臓の役目も担います。

有害物質を蓄積することがあるため、食べない方がいい部位です。

 

⑩肛門

口から取り込まれたものは、閉殻筋に沿うように存在する消化管を通って(中腸腺を経由)、ここまで来て糞が排出されます。(○で囲んだ部分です。) ホタテだってばよ

⑪足

書き間違いではありません。本当に足なのです。

食用とされるサイズでは使用しませんが、稚貝(子供)のころには、ここから足糸という糸を出して海底から離れた場所にくっついていたりします。

養殖ホタテの採苗はこの生態を利用して行います

  

ホタテガイの右・左

  • ここまでの解説で、ホタテガイの体の構造がおおよそご理解いただけたものと思います。

    さて、注目して頂きたいのは「口」「肛門」の位置です。

 アサリ

口が左側にあり、肛門が右側にあります。
つまり、この写真のホタテガイは人で言うのであれば左側に頭を向けて横になっている状態になります。

しかも、すでに述べているように二枚貝は殻の開く方が腹側です。

このことから、今、このホタテガイは右側を地面に向けて、左側の殻を外された状態で横になって、下方向を向いていることになります。

 ホタテ縦

 あなたが座ってパソコンの画面を見ているのであれば、この(↑)写真のホタテガイと同じ状態で向かい合っていることになります。
左目でこちらを見ていますよ。

 

いちいち解剖しなくとも、これまで説明してきた内容から

膨らみの大きい方の殻が右殻

平らな方の殻が左殻

ということが理解できると思います。

  

自然界においても、ホタテガイが右殻を下にして海底で自由生活を行っています。

以上までがホタテガイの体の構造についての解説です。

 

今後は調理の度にぼんやり思い出して頂ければ、このノートを投稿した意義があるものと思います。

また、お子さんと一緒に料理をしながら観察しても楽しめますし、他の生物の命を頂いて食べるということを考える良い機会になると思います。

ホタテガイはおいしい「食材」であると同時に、身近で入手しやすい「教材」でもあるのです。

以上、お役にたてば幸いです。

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