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【最も身近な寄生虫】自分の「顔ダニ」と対面してみた【動画あり】

ライターさん(最終更新日時:2013/1/8)投稿日:

  • ナイス!:

    56

  • 閲覧数:151068

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小春日和のある日、アールグレイを飲みながら、ふと思ったのだ…。

 

   「そうだ 顔ダニ、見よう。」

 

トラウマ注意2.jpg
顔ダニとは…
 標準和名は「ニキビダニ」。
ヒトを含む哺乳類の分泌腺に寄生するダニの仲間で、広義にはニキビダニ科のダニの総称。
 ヒトの場合は顔に寄生していることが多いので顔ダニと呼ばれる。
 (以下、「ニキビダニ」と呼ぶ)
 

観察の仕方

・観察に必要なもの

 ・顕微鏡:100~400倍の生物顕微鏡があればうれしい。肉眼では気合いが必要。

 ・スライドガラス&カバーガラス:理科の実験でお馴染み。

 ・油:皮脂は油なので、水ではほぐれない。サラダ油等どんな油でも良いが、透明度の高い
  ものが良い。
 ・ピンセットや針:ニキビダニを観察しやすくするために、皮脂をほぐすのに使用する。
 ・新鮮な皮脂:ニキビダニは顔付近への寄生率が高いことから、鼻の横の毛穴を絞って入
  手した。

もこみち.jpg若い頃の自分に良く似ている。
 写真は皮脂を採集した場所を示しており、画像の人物および投稿者とは一切関係ありません。

写真引用元:http://ameblo.jp/yamabiko141/image-10128662910-10085480404.html

 
・観察の手順スライドガラス.JPG

1. 採取した皮脂をスライドガラスに乗せる。



DSCN7056.JPG2. 油を滴下して、皮脂をほぐし、ピンセットや針でスライドガラスに薄く広げる。
  (今回は潤滑油を使用しました。)



3. カバーガラスを乗せて観察する。

 
以上、顕微鏡さえ使えればものすごく簡単。学校でもできますね。


・レッツ観察

顕微鏡.JPG【とりあえず40倍】
「…あれ?いない?…意外にいないもんだな…。」


ステージを移動させてみる。


40倍.JPG

いないなぁ…。(´д`)

…ん?

 40倍(矢印).jpg

…あれ?
(・ω・)?


100倍.JPG【100倍に拡大】 
…これ…?
(゚д゚;)・・・!?ウゴイテルヨ



200倍.JPG

【200倍に拡大】
もしやっ!?
Σ (゚Д゚;)



400倍.JPG

【400倍に拡大】
いやがったぁ~っ!!
ΣΣ(゚д゚lll)ガガーン!


        そんなわけでついに対面に成功!!



【動画】

・ニキビダニ(Demodex folliculorum

背面.jpg背面
:長い腹部に細かい筋が並んでいます。


親腹面.JPG腹面
4対の脚がハッキリ見ます。


 「顔ダニ」
として良く知られ髪の毛の根元を取り囲む組織「毛包」に棲むことから「毛包虫(もうほうちゅう)」とも呼ばれます。
 普通、ヒトの皮膚には、この「ニキビダニ」「コニキビダニ」D. brevis)が見られますが、今回観察された個体の大きさは、250μmであったことから、たぶん「ニキビダニ」だと思います。(コニキビダニは大きくても230μm程度だそうです。)

 体長250μmとは

  • 0.5mmのシャープペンの芯の直径の半分の長さですから、とても小さいです。


さらに観察を続けていると、違う形の個体を発見。
親子サイズ変更(phoo).jpg

これは、第1若虫という成体になる前の状態。拡大してみるとこんなの↓です。
Ⅰ若虫.JPG成体とは異なり、脚は3対で腹部も細長く貧弱です。

 ニキビダニの一生

  • -孵化→ 幼虫 -脱皮→ 1若虫 -脱皮→ 第2若虫 -脱皮→ 成体



成体と比較するとこんな感じです。
親子近い(photo).jpg成体よりも第1若虫の方が大きいですね。


 このような様々なステージの個体が長い腹部で毛穴に埋もれるようにして、分泌する皮脂を餌にして生活しているわけです。

 なお、増殖し過ぎるとニキビや発疹の原因になることもあるらしいですが、基本的には無害だそうですので、過度に気にする方がお肌に悪いと思います。




…こんな感じで、感動の対面だったのですが、実際には

            かなり
ヘコミました…




ところで、このノートを読んで


           「自分の顔にもいるのだろうか?」




って思いましたか?



ご安心ください



              高い確率でいます”。




ほぼ100%のヒトに寄生している
そうです。
以上、お役にたてば幸いです。

 

 

追記

「撃退方法書いて下さい。」というアドバイスを頂きましたので、情報を探してみました。

 

しかし、完全に駆除する方法を見つけることはできませんでした

また、ちょっとした他人との肌の接触でもお引っ越ししてくることから、駆除してもすぐに元に戻るものと考えられます。

 

皮膚科などで処方してもらえるクリームなどで数を減らすことが可能なようですが、洗顔による皮脂の制御しっかりした化粧品の洗浄でも、ある程度の効果があるようです。

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