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左手につける結婚指輪

ライターさん(最終更新日時:2012/7/29)投稿日:

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結婚指輪を左手薬指につける理由として、宝飾品メーカがよく引用するのが、古代ローマの言い伝え「愛の静脈説, Vena amoris」です。
この説は、「感情の中心として考えられていた心臓に左手薬指の血管が直結している」と考えられていたとするもので、感情の中心とされた心臓に血管で直結する左手薬指に指輪を付けることで感情を拘束・服従させる意味合いがあるとされる説です。

しかし、古代ローマでは、人間の解剖学が進んでいなかった点、愛の静脈説が記載された最古の文献が「1860年のヘンリース・ウィンバーンの論文(pp.208) 」で比較的新しいこと、そして、この論文中に出典が明らかにされていないという致命点があります。

つまり、愛の静脈説は、「僅か150年前の文献にしかたどり着かない」比較的新しい説の一つに過ぎないという大問題がある中で、この説が広く知られるようになった理由の一つが宝飾品メーカによる宣伝が挙げられます。様々ある説の中でもっともロマンテックな神話だったのでしょう。

古代ローマでの指輪とは、奴隷・絶対服従の象徴で、金も銀もある時代に鉄製の指輪が妻となる人に送られていました。(女性の地位向上とともに鉄が金に変化したのは2世紀頃)
鉄の指輪に関連する話として「ギリシャ・ローマ神話」のプロメテウスの話があり、プロメテウスがゼウスに詐欺を働き、罰としてプロメテウスはゼウスに絶対服従の誓いとして鉄の指輪をはめさせられたという神話があります。プロメテウスが付けたとされる鉄の指輪は、どの指かが問題になりますが、明確になっていないので、プロメテウスの神話と愛の静脈説の接続は困難でしょう。

日本人が結婚指輪を付け始めたのは、

アメリカやイギリス(デビアス社)の影響であることは異論が無いはずです。特に、デビアス社は、判断基準が無いと行動しない日本人の心理を理解し、1970年代に「給料三ヶ月分」という一つの判断基準を明確にして爆発的に広がりをみせましたが、それ以前ではごく一部の特権階級の人々の中で使用されていたもので、日本では縄文時代の遺跡からも指輪が発見されているものの、少なくとも現代の日本の指輪文化(結婚指輪)はキリスト教圏の文化だということです。

欧米で結婚指輪を男性が付け始めたのは、第二次世界大戦頃。

それ以前、指輪には新婦が新郎に対して「従順を誓う印」という言葉を指輪に彫るのが一般的で、女性のみが指輪を付けていました。しかし、第二次世界大戦頃から、永遠の別れになるかもしれない二人を唯一結びつける品として男性も指輪を付け始めました。つまり、それまでの指輪は古代ローマに繋がるネガティブな意味合いを持っていたということ。


キリスト教における結婚指輪は、古代ローマに繋がる異教の習慣そのもの。
そのため、カトリック教会は指輪交換を11世紀頃まで認めておらず、それまでの信者は、指輪に教会のシンボルである「十字架」やキリストのシンボルである「魚」を彫るなどして、教会もそれを黙認し、正式に儀式として認められるようになったのは16世紀頃とキリスト教が派生してから何百年も後の話になります。つまり、キリスト教における結婚指輪の文化は、長く見て見ぬ振りされてきた習慣であること。
(キリスト教はユダヤ教から派生した宗教ですから、10世紀頃までユダヤ教の習慣に準じて、金銭を贈ることが推奨されていました。)

キリスト教の宗派毎の指輪を付ける手・指の違いは、右手・左手の違いはあれど薬指に付ける慣習は統一されています。
キリストの弟子に繋がる、使徒伝承教会(キリスト教会の本家)はカトリック教会と正教会の二つ。この二つ以外は全て分派に当たります。

キリスト教では、指輪を付ける指と三位一体の考え方を結びつけて、
親指が父(主(神))、人差し指が子(キリスト)、中指が精霊とし、薬指を愛と忠実を誓う夫(妻)として、契約の印、誓いの証として指輪を付けます。

様々な方が出所不明な説を各指に当てはめ色々な意味合いを説明しますが、キリスト教を由来とする 結婚指輪を付ける薬指の意味合いは、夫であり妻です。指輪を付けることで、夫(妻)への誓いの印とします。

補足として、日本人は、キリスト教徒は神に誓いを立てていると勘違いしていますが、これは誤り。
例えば、結婚の誓約http://nanzankyokai.net/soko/shikishidai.htmを読めば分かりますが神に誓うなどという言葉は一言もでてきません。(神に誓うのであれば、結婚指輪を親指に付けなければいけませんよね。)

キリスト教の結婚観は夫・妻に対して愛と忠実を誓います。そのため、愛と忠実を誓う「夫・妻にあたる薬指」に誓いの証、契約の証である指輪を付けます。(死んだら誓いは破棄です。永遠の愛はキリスト教の教義から逸脱します・・・)

次に左右の規定ですが、カトリックは左右の規定はありません。しかし、正教会は右手薬指と決めています。

したがって、正教会の国であるロシア、ギリシャなど東欧諸国は殆ど右手薬指です。カトリックの国でも、オーストリアやポーランド、スペイン、ドイツなどは同じく右手。
ただし、カトリックの総本山のあるイタリアは左手です。
ここで、注目すべきは、左手に対して右手薬指とする文化圏が欧州では広いということ。
つまり、同じキリスト教圏内でも薬指とする以外は、右手・左手の選択はその地域の文化・習慣に大きく依存しており、はっきりとした事は分からないというのが実態です。

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